勉強会用にre:dashの環境構築した記録
先日の「ヤマムギVol5 BI ファーストステップ ~re:dash , PowerBI , Google Data Studio , Wave~」勉強会でre:dashの発表をするべく環境を構築しましたのでそのときの記録です。
目次
環境
re:dashサーバ : AWS EC2 ubuntu (re:dash AMI) t2.micro
Database : MySQL on RDS 5.7 t2.micro
SampleData : 大阪市自転車窃盗データ、神戸市ロケ撮影地データ
re:dashのインストール
AWSのAMIのリンクがあるのでus-east-1を選択しました。
ストレージは検証用なのでデフォルトの8GBのままにしました。
セキュリティグループを新規作成してHTTPを開放、SSHを自IPのみにしました。
これでSSHキーをダウンロードしてEC2インスタンスが起動します。
起動したらElastic IPを割り当てて、Route53でAレコードを設定しました。
re:dashアップデート
re:dashサーバにSSHログインします。
OSがUbuntuなのでユーザ名はubuntです。
1 2 |
$ ssh -i .ssh/redash.pem ubuntu@redash.yamamugi.com |
以前は、fabricスクリプトを使ってやや面倒なアップデート手順だったのですが、楽になってます。
しかもv1系からはwgetもしなくていいようです。
1 2 3 |
cd /opt/redash/current sudo bin/upgrade |
でもAMIはv0系だったのでupgradeファイルをダウンロードして実行します。
v0系からのアップデート
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 |
$ wget https://raw.githubusercontent.com/getredash/redash/master/bin/upgrade --2017-02-05 03:21:33-- https://raw.githubusercontent.com/getredash/redash/master/bin/upgrade Resolving raw.githubusercontent.com (raw.githubusercontent.com)... 151.101.32.133 Connecting to raw.githubusercontent.com (raw.githubusercontent.com)|151.101.32.133|:443... connected. HTTP request sent, awaiting response... 200 OK Length: 7389 (7.2K) [text/plain] Saving to: ‘upgrade’ 100%[======================================>] 7,389 --.-K/s in 0s 2017-02-05 03:21:33 (134 MB/s) - ‘upgrade’ saved [7389/7389] ubuntu@ip-172-31-20-246:~$ chmod +x upgrade ubuntu@ip-172-31-20-246:~$ sudo ./upgrade Starting Redash upgrade: Found version: 0.12.0 This version has been too long in the making and now finally released. Includes new visualizations, data sources, updated packages and numerous fixes and additions. See [CHANGELOG](https://github.com/getredash/redash/blob/master/CHANGELOG.md#v0120---2016-11-20) for full release notes. Huge thanks to over 30 contributors (!) that participated in this release. Continue with upgrade? (y/n): y Downloading release tarball... Unpacking to: redash.0.12.0.b2449... Changing ownership to redash... Linking .env file... Installing new Python packages (if needed)... Running migrations (if needed)... New migrations to run: 0025_add_query_snippets_table.py, 0026_add_access_control_tables.py, 0026_remove_query_trackers_redis_key.py Apply new migrations? (make sure you have backup) (y/n): y Applying 0025_add_query_snippets_table.py... Applying 0026_add_access_control_tables.py... Applying 0026_remove_query_trackers_redis_key.py... Linking to current version... Restarting... Done! Enjoy. |
管理ユーザーのパスワード変更
re:dashサーバにブラウザからアクセスします。
管理者の初期設定は admin/admin です。
メールアドレスを設定してパスワードを変更します。
ユーザー作成
Usersからユーザーを作成します。
/opt/redash/.env
にメールサーバ設定をすれば登録したメールアドレスにメールが送信されますが、今回は検証なので設定してません。
作成した時にパスワード設定のためのURLが表示されるのでそれを使って設定してしまいます。
MySQL on RDS 5.7
MySQL on RDS 5.7はほとんどデフォルトで作成しています。
セキュリティグループでMySQL/Aurora(3306)ポートへのアクセスは、re:dash インスタンスに設定したセキュリティグループのみにしています。
大阪市自転車窃盗データ(オープンデータ)
平成28年大阪市の犯罪発生情報から自転車盗(その1)と(その2)のCSVデータをダウンロードしました。
文字コードがSJISだったのでTextWranglerでUTF-8に変更しています。
あと、データベースではユニークIDをふりたかったので1列目にブランク列を挿入してload data local infileでre:dashサーバからMySQLへ挿入しています。
大阪市自転車窃盗データテーブル
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 |
CREATE TABLE `t_bicycle_theft` ( `uid` bigint(20) NOT NULL AUTO_INCREMENT COMMENT 'UID', `city` varchar(200) DEFAULT NULL COMMENT '市区町村', `town` varchar(200) DEFAULT NULL COMMENT '町名', `street` varchar(200) DEFAULT NULL COMMENT '丁番', `crime` varchar(200) DEFAULT NULL COMMENT '罪名', `complete` varchar(200) DEFAULT NULL COMMENT '既遂未遂別', `process` varchar(200) DEFAULT NULL COMMENT '手口', `year` varchar(200) DEFAULT NULL COMMENT '年', `month` varchar(200) DEFAULT NULL COMMENT '月', `season` varchar(200) DEFAULT NULL COMMENT '時期', `time` varchar(200) DEFAULT NULL COMMENT '時間帯', `location` varchar(200) DEFAULT NULL COMMENT '発生場所', `age` varchar(200) DEFAULT NULL COMMENT '被害者の年齢', PRIMARY KEY (`uid`) ) ENGINE=InnoDB DEFAULT CHARSET=utf8mb4 COMMENT='自転車窃盗'; |
神戸市ロケ地データ(オープンデータ)
ロケ地情報一覧から作品別のCSVデータをダウンロードしました。
ロケ地データテーブル
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 |
CREATE TABLE `filming_location` ( `location_id` bigint(20) NOT NULL COMMENT 'ロケ地ID', `area` varchar(200) DEFAULT NULL COMMENT 'エリア', `location_name` varchar(200) DEFAULT NULL COMMENT 'ロケ地名', `location_kana` varchar(200) DEFAULT NULL COMMENT 'ロケ地名よみ', `zip_code` varchar(200) DEFAULT NULL COMMENT '郵便番号', `address` varchar(200) DEFAULT NULL COMMENT '住所', `latitude` float(10,6) DEFAULT NULL COMMENT '緯度', `longitude` float(10,6) DEFAULT NULL COMMENT '経度', `movie_1` varchar(200) DEFAULT NULL COMMENT '撮影作品1', `movie_info_1` varchar(200) DEFAULT NULL COMMENT '撮影作品1_情報', `movie_2` varchar(200) DEFAULT NULL COMMENT '撮影作品2', `movie_info_2` varchar(200) DEFAULT NULL COMMENT '撮影作品2_情報', `movie_3` varchar(200) DEFAULT NULL COMMENT '撮影作品3', `movie_info_3` varchar(200) DEFAULT NULL COMMENT '撮影作品3_情報', `movie_4` varchar(200) DEFAULT NULL COMMENT '撮影作品4', `movie_info_4` varchar(200) DEFAULT NULL COMMENT '撮影作品4_情報', PRIMARY KEY (`location_id`) ) ENGINE=InnoDB DEFAULT CHARSET=utf8mb4 COMMENT='撮影地'; |
re:dash データソースの設定
re:dashのデータソースで上記のテーブルを作成したデータベースを設定します。
これで環境構築は以上です。
ここから先の検証手順は次のスライドに書いています。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 改訂第2版」という本を書きました。
「AWS認定資格試験テキスト AWS認定クラウドプラクティショナー 改訂第3版」という本を書きました。
「ポケットスタディ AWS認定 デベロッパーアソシエイト [DVA-C02対応] 」という本を書きました。
「要点整理から攻略するAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト」という本を書きました。
「AWSではじめるLinux入門ガイド」という本を書きました。
開発ベンダー5年、ユーザ企業システム部門通算9年、ITインストラクター5年目でプロトタイプビルダーもやりだしたSoftware Engineerです。
質問はコメントかSNSなどからお気軽にどうぞ。
出来る限りなるべく答えます。
このブログの内容/発言の一切は個人の見解であり、所属する組織とは関係ありません。
このブログは経験したことなどの共有を目的としており、手順や結果などを保証するものではありません。
ご参考にされる際は、読者様自身のご判断にてご対応をお願いいたします。
また、勉強会やイベントのレポートは自分が気になったことをメモしたり、聞いて思ったことを書いていますので、登壇者の意見や発表内容ではありません。
ad
ad
関連記事
-
re:dashのパラメータクエリでシングルクォーテーションが文字参照に変わって検索できないので出来るようにする
re:dashでシングルクォーテーションをパラメータとして渡したい場合の方法に悩 …
-
AWS上にMetabaseサーバーを起動してみました
データ可視化ツールのMetabaseがいいらしいという声をいくつか聞いたのでAW …
-
re:dashで必須でない検索条件を作りたい
re:dashで必須ではない任意検索のためのフォームを実装したい、となりましたの …
-
re:dash Error running query: ‘ascii’ codec can’t encode characters
エラー内容 re:dashの画面に「Error running query: & …
-
Re:dash CSVの出力文字コードをUTF-8からShift-JISに変更する
Re:dashの[Download Dataset] – [Down …
-
Re:dash CSVの出力コードをUTF-8から他の文字コードに変更する事が出来るようになります
先日、Re:dash CSVの出力文字コードをUTF-8からShift-JISに …
-
Re:dashを0.12系から1.0系へアップグレードする
1.0系が正式リリースになったので0.12系からアップグレードしました。 .en …
-
RedashでSendGridのActivityを見る(Amazon S3 -> Athena経由)
Redash Advent Calendar 2017に参加しましたので、今年リ …
-
Backlogの実績工数をAmazon QuickSightで可視化してわかったこと
今年に入ってから、Backlogで個人タスクを登録しだして、予定工数、実績工数を …
-
Pentaho Communitation EditionをAWS EC2 Amazon Linux にインストールしてみました
BIというか、簡単なグラフが表示出来ればいいレベルでいいので、商用のBIを購入す …