「要点整理から攻略する『AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト』」を執筆しました
2023/03/06
要点整理から攻略する 『AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト』という本を執筆しました。
書籍執筆としては5冊目です。
これまでで一番時間というか期間をかけて書きました。
目次
意識したこと
AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイトは、中級レベルのソリューションアーキテクト向けの認定試験です。
ソリューションアーキテクトは課題を解決したり、新しい価値を創造するために、設計や構築、開発におけるアドバイスを提供する役割です。
AWSでは、多種多様なサービスを選択することにより、課題解決、価値創造を実現します。
ほとんどのサービスはマネージドサービスと呼ばれる、設定や運用をあまり行わなくてもよいサービスです。
マネージドサービスについては、何のために使うサービスなのかを中心に解説しました。
やらなくてよくなることもあわせてイメージしていただくように意識しました。
アンマネージドサービスであるEC2も依然として選択されるサービスですのでEC2使用時のオプションやポイントを解説しています。
新バージョンSAA-C03にも対応しています。
クラウドの普及に伴い、単純なリフトアンドシフトから、クラウド最適化を求める要件が増えつつあります。
試験もバージョンアップに伴いその重要性が増していくように分析しております。
マネージドサービスはよりよい選択肢において使用する。
アンマネージドサービスはそのまま使うのではなくよりベストプラクティスに近づいた使い方、そして移行後の改善も必要です。
また、クラウドには適さないと言われていた要件をカバーするサービスも近年ではリリースされています。
それらによって実現可能となる世界を知っていただき、クラウドを含めた設計、構築の選択肢を今よりも増やしていただければ幸いです。
執筆エピソード
最初に雑談レベルでお話をいただいたのは、2022年1月の新宿ガード下のHUBでした。
「AWSではじめるLinux入門ガイド」でお世話になったマイナビ出版編集者さんと、久しぶりに軽く飲んでいたときでした。
おそらくもっともさまざまな出版社と著者から出版されているAWS SAAの書籍。
そういえば私は書いたことはなく、マイナビ出版さんからも出版されていない。
ということで、「やりましょうか!」と盛り上がりました。
そしてなんだかんだでご発注いただいてから書き始めるのですが、わりと早い段階でC02からC03へのバージョン・アップのニュースが飛び込んできて、内容の検討しなおしをしての出版となりまして、リリース時期が遅くなってしまったこと、ご関係者に皆さま申し訳ございませんでした。
480ページのところ、初稿終わりで650ページちょいになってしまったので、練習問題、節や解説、図解を厳選して絞り込みました。
以前ページ数に制限のない著作で、「多すぎて勉強が間に合わなかった」「鈍器ですか」などのご意見もいただいていたので、最終的には良かったんじゃないかと思います。
第13章では、設計演習としていくつかの設計パターンと改善パターンを記載しています。
それぞれの設計やリソースの意味を解説してます。
すべての選択には理由があることを前提に見ていただきたいです。
第14章練習問題の冒頭には、「問題と選択肢を記憶しても認定試験に同じ問題は出ません」と明記しました。
この一文をボツにしなかった出版社と編集者さんに心より感謝しております。
目次
第1章 AWS試験概要と学習方法
- 1-1. AWS認定試験の概要
- 1-2. 学習教材
- 1-3. 学習の進め方と本書の構成
- 1-4. 重点分野
- 1-5. まとめ
第2章 AWSの基本
- 2-1. メリットとベストプラクティス
- 2-2. AWSの使い方
- 2-3. グローバルインフラスクチャ
- 2-4. まとめ
第3章 コンピューティングと関連サービス
- 3-1. Amazon EC2
- 3-2. Elastic Load Balancing(ELB)
- 3-3. Amazon EC2 Auto Scaling
- 3-4. AWS Application Migration Service
- 3-5. AWS Migration Hub
- 3-6. VMware Cloud on AWS
- 3-7. まとめ
第4章 ストレージと関連サービス
- 4-1. Amazon Simple Storage Service(S3)
- 4-2. Amazon Elastic Block Store(EBS)
- 4-3. Amazon Elastic File System(EFS)
- 4-4. AWS Snowファミリー
- 4-5. AWS Storage Gateway
- 4-6. AWS DataSync
- 4-7. AWS Transfer Family
- 4-8. まとめ
第5章 ネットワーキング、接続、コンテンツ配信
- 5-1. Amazon VPC
- 5-2. AWS Direct Connect
- 5-3. AWS Transit Gateway
- 5-4. Amazon Route 53
- 5-5. Amazon CloudFront
- 5-6. AWS Global Accelerator
- 5-7. まとめ
第6章 データベースと関連サービス
- 6-1. Amazon RDS
- 6-2. Amazon DynamoDB
- 6-3. Amazon ElastiCache
- 6-4. Amazon OpenSearch Service
- 6-5. Amazon Redshift
- 6-6. その他のデータベース
- 6-7. AWS Database Migration Service(DMS)
- 6-8. AWS Backup
- 6-9. まとめ
第7章 モニタリングとコスト
- 7-1. Amazon CloudWatch
- 7-2. AWS CloudTrail
- 7-3. Amazon EventBridge
- 7-4. AWS Config
- 7-5. AWS X-Ray
- 7-6. AWS Health Dashboard
- 7-7. AWS Budgets
- 7-8. AWS Cost Explorer
- 7-9. Savings Plans
- 7-10. まとめ
第8章 分析
- 8-1. Amazon Kinesis
- 8-2. AWS Glue
- 8-3. Amazon EMR
- 8-4. Amazon Athena
- 8-5. Amazon QuickSight
- 8-6. AWS Lake Formation
- 8-7. まとめ
第9章 自動化
- 9-1. AWS CloudFormation
- 9-2. AWS Service Catalog
- 9-3. AWS Elastic Beanstalk
- 9-4. AWS Systems Manager
- 9-5. まとめ
第10章 マイクロサービスとコンポーネントのデカップリング
- 10-1. Amazon Simple Queue Service(SQS)
- 10-2. Amazon Simple Notification Service(SNS)
- 10-3. Amazon MQ
- 10-4. コンテナ
- 10-5. AWS Lambda
- 10-6. AWS Batch
- 10-7. Amazon API Gateway
- 10-8. AWS Step Functions
- 10-9. AWS Amplify
- 10-10. Amazon Comprehend
- 10-11. Amazon Rekognition
- 10-12. Amazon SageMaker
- 10-13. まとめ
第11章 セキュリティ
- 11-1. AWS Identity and Access Management(IAM)
- 11-2. AWS Directory Service
- 11-3. AWS IAMアイデンティティセンター(AWS Single Sign-Onの後継)
- 11-4. AWS Key Management Service(KMS)
- 11-5. AWS CloudHSM
- 11-6. Amazon Cognito
- 11-7. AWS Secrets Manager
- 11-8. AWS Certificate Manager
- 11-9. AWS WAF
- 11-10. AWS Firewall Manager
- 11-11. AWS Shield
- 11-12. Amazon Inspector
- 11-13. Amazon Macie
- 11-14. Amazon GuardDuty
- 11-15. AWS Security Hub
- 11-16. まとめ
第12章 マネジメントとガバナンス
- 12-1. AWS Organizations
- 12-2. AWS Control Tower
- 12-3. AWS Resource Access Manager(RAM)
- 12-4. AWS License Manager
- 12-5. まとめ
第13章 設計演習(課題とソリューション)
- 13-1. Webアプリケーションの高可用性
- 13-2. 疎結合、グローバル
- 13-3. サーバーレス
- 13-4. DR(災害対策)
第14章 練習問題
- 問題
- 解答と解説
練習問題は最終的に30問ほどボツにして150問に落ち着きました。
おまけ-省いた節
初稿時点では書いてたのですが、図などを省略して他の節に統合したり、内容そのものを今回は削除したサービスです。
それだけ内容を厳選したとご理解いただければ幸いです。
- Amazon Neptune
- Amazon DocumentDB
- Amazon Keyspaces
- Amazon Quantum Ledger Database(QLDB)
- Amazon Timestream
- AWS Cost & Usage Reports
- Amazon Managed Service for Prometheus
- Amazon Managed Grafana
- Amazon Managed Streaming for Apache Kafka
- AWS Data Pipeline
- AWS Data Exchange
- AWS Proton
- AWS AppSync
- Amazon AppFlow
- AWS Serverless Application Repository
- AWS Device Farm
- Amazon Pinpoint
- Amazon Forecast
- Amazon Fraud Detector
- Amazon Kendra
- Amazon Lex
- Amazon Polly
- Amazon Textract
- Amazon Transcribe
- Amazon Translate
- Amazon Elastic Transcoder
- Amazon Detective
- AWS Audit Manager
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 改訂第2版」という本を書きました。

「AWS認定資格試験テキスト AWS認定クラウドプラクティショナー 改訂第3版」という本を書きました。

「ポケットスタディ AWS認定 デベロッパーアソシエイト [DVA-C02対応] 」という本を書きました。

「要点整理から攻略するAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト」という本を書きました。

「AWSではじめるLinux入門ガイド」という本を書きました。


開発ベンダー5年、ユーザ企業システム部門通算9年、ITインストラクター5年目でプロトタイプビルダーもやりだしたSoftware Engineerです。
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このブログは経験したことなどの共有を目的としており、手順や結果などを保証するものではありません。
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また、勉強会やイベントのレポートは自分が気になったことをメモしたり、聞いて思ったことを書いていますので、登壇者の意見や発表内容ではありません。
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