ヤマムギ

growing hard days.

*

思っていることを口にしたらこうなった

   


このブログは、2018年8月24日に開催されたSUMMER JIMAN JAMで発表した、インターネット未公開資料を再構成して書き出したものです。

なぜ1年半も経ってから、書き出したかといいますと、ある日facebookのタイムラインにキカガクさんの#令和へのバトンというブログ企画が流れてきまして、ぜひ参加させていただこうと思ったためです。

私は1973年オイルショックの年に産まれて、現職ではAWSを中心に技術教育エンジニアとして、技術とその使い方をお伝えする仕事をしております。
令和にご活躍される方々に何かを伝える、というよりも、自分の昔のやり方、ある人のアドバイスにより変えたやり方、その結果どうなったかを書き残しておきたいと思います。
それをどのように感じられるかは、読まれる方次第ということで。

元ネタは冒頭にも書きましたように、SUMMER JIMAN JAMでの発表内容です。
特に理由なく、未公開のままだったのですが、せっかくなのでこの内容を元に書きます。

「思っていることを口にする」

「思っていること」とは、「やって思ったこと」「やろうとしていること」「思いついたこと」「やりたいこと」などなど、様々あると思いますが、一言で言うと、いわゆるアウトプットです。

アウトプットというと、完成品を発表したり、報告したり、というイメージを持たれるかもしれません。
私もそう思っていました。
何かを成し遂げた後に、その成果を発表しようと考えていました。
少なくとも2015年(今から5年前)まではそのように考えていました。
でも違いました。

2015年頃から、コミュニティや勉強会に参加するようになりまして、コミュニティの懇親会に初めて参加した日、ある人に次のように言われました。

これは、私がその人に 「こうしたい」 「ああしたい」 「そのためにこんなことをしている」 とか云々話してたときに、
その方から「それを、誰か一緒に働いている人や会社に言ってますか?」って聞かれました。
そして、準備ができてから言おうとしていることを返答すると、言われたのがこの言葉でした。

その人の発表を聞いて心を動かされた直後でもありましたので、翌日から早速実践するようになりました。

「思っていることを口にした」

当時私は、ユーザー企業の情報システム部門で働いていました。
会話の中や、ミーティングや、会議で次のようなことを言うようになりました。

「内製化すれば早く正しくできる」
「情シスの仕事は自動化です」
「読まれないドキュメント作成はやりたくありません」
「オンプレよりもクラウドの方が早いです」

コミュニティでも発表させてもらえることになって、思ってたことやまわりで起こったことを話しました。

JAWS DAYS という大きなイベントでも5分間のLT(ライトニングトーク)で話す機会をいただきました。

コミュニティイベントを企画して、メインテーマで一番聞いていただきたかったことを話しました。

そうして、色々な場所で話していると、次のお誘いに繋がっていって、セミナーイベントやWeb対談にもお声がけいただけるようになりました。

アウトプットによって新しいインプットが集まってきて、アウトプットが新しいアウトプットにつながっていきました。

アウトプット反対者への対応

とはいえ、まわりの関係者の方々すべてが、アウトプットを支援してくれるわけでもなく、反対する方がおられた時期もありました。
当時の私はとにかくアウトプットを止めることに抵抗を感じていたので、匿名覆面でアウトプットしました。

私がやった一つのやり方ですが、これはよくないです。
アンチパターンとして見ていただければ幸いです。

見え辛いです。
資料直しも一苦労です。

本当は反対している人と、何がどう反対なのか、どうすればアウトプットしてもいいのか、話あったほうがいいと思います。

思考の変化

そうこうしているうちに、お仕事のお誘いもいただけるようになりました。
そのなかに、現職の「AWSのよりよい使い方えを伝えるお仕事」もありました。
当時の自分は、自分で課題を解決して使ってみて、そこで起こった失敗もよかったこともアウトプットして、そしてもう一度チャレンジしていく、という働き方に夢中でした。
並行して、自分とまわりの仲間だけでは、一定の範囲以上には対応できないジレンマにも悩んでいました。

このときに一つ思い出したできごとがありました。
社外に協力を求めたときに、大きく4つの希望条件を出したのですが、採用されたのはそのうちの1つだけでした。
その理由が「やったことないから」でした。

「この課題や要件に対しては、こういう理由によって、この方法の方がベストプラクティスです」でしたら、わかります。
でも理由が使ったことないからやらない、でした。

他には、工数も減らすことのできる非常に便利なSaaSを含めたシステム構成を他社に依頼したときに、「知らないSaaSが入っているのでリスク工数を追加する」というとんでもない提案でした。
ですが、そんな会社さんが多かったことも事実です。

自分に仕事のお誘いがくるということは、その役割の人が不足しているということです。

AWSやクラウドを伝える人が不足している。
→ 使ったことない知らない人が依然そのまま(またはオンプレミスと変わらない間違った使い方)。
→ 解決できる課題が解決されない。

AWSやクラウドを伝えることができる。
→ 使ったことない、知らないから、選択肢へ。
→ 解決できる課題が増える。

上記の思考に変わり、現職の「AWSのよりよい使い方えを伝えるお仕事」に転職しました。
ありがたいことに、年間約1,500人の方に受講いただいています。

ブログというアウトプット

このブログも一つのアウトプットです。
それにより起こった2つのエピソードを紹介します。

認定合格

今のお仕事は「AWS認定インストラクター」という認定の合格基準を満たすことで出来る仕事です。
詳しいプロセスは割愛しますが、認定プロセスの中には、コースのインストラクティングを実際にレビューしたり、システムを開発構築してその解説をしたり、というものもあります。
実際にAWSをより良い使い方で使えた上で、効果的な解説ができなければなりません。

レビュアーさんの中には、私のブログを見ていただけている方もおられて、レビューの内容に加えて、補足する対象としてブログが効果的に作用しました。

日経MJさん取材

これはごく最近の話になりますが、「在宅勤務(リモートワーク、テレワーク)を楽しくするバーチャル背景」というブログを書きました。

それを見ていただいた日経MJさんから取材のご連絡があって、掲載となりました。

新聞に載るのは初めての体験でしたので、嬉しかったです。

手をあげる

「思っていることを口にする」、アウトプットすることは、「手を挙げる」ことに似ていると思います。

もちろん手を挙げれば毎回100%なにかになるわけでもありませんが、挙げたほうが近づきます。
手を挙げて、いろんな人たちの協力を得て、実現したことをいくつか紹介したいと思います。

EchoSpot発売時にセールがあって、衝動的に社内チャットに書いたら、その場で承認されました。

今の会社にブログがあったので、書きたいって言ったら書けました。
担当チームが内容のレビューしてくれたり、デザインをいい感じにしてくれたりもします。

会社のみんなでコミュニティ的な勉強会やりたい、って言ったらやりたい人たちが集まってできました。
今も継続的に開催しています。

自分がお世話になってきたコミュニティには特に何か協力ができればと考えています。
コミュニティイベントで企業サポーター募集があるので、それをやりたいと言ったら、できました。

AWSの年次カンファレンス、ラスベガスで開催されたre:Inventに行きたいって言ったら行けました。

誰か書かない? というパブリックな案内があって手を挙げました。
人生初の著書がAmazonベストセラー(瞬間1位)になりました。

これらは言わなくても、自動的に降ってくるものでもなく、言わなければできなかったことです。
1人で勝手にできるものでもないです。
まわりのみなさんに自分の意思を伝えて、それをいい、と思ってくれる人たちが協力してくれました。

そして、2020年4月に新しい本を出版できることになりました。

技術や知識について「ゼロ」よりも「イチ」の方が、選択肢は増えると信じています。
「イチ」になった人が100や10,000にすることによって、様々な課題を解決されることと信じています。

「ゼロ」を「イチ」にできるアウトプット

私が1人でできることなんて限られてます。
やろうやろうと思ってだけいる間、ほとんどのことは「ゼロ」のままです。
でも、思っていることを口にすることで、少なくとも「「イチ」になります。
そのあと、それが100になるのか、10,000になるのかは、運もあれば力もあるんだろうなあとは思います。
でも、運はチャンレンジ回数を増やせば確率はあがりますし、力は練習量を増やせば鍛えることができます。

今でも、「思っている事、やろうとしている事は、口に出してまわりに言った方がいいですよ。」と言っていただいたあの方には、ものすごく感謝しかないですし、今でもそれを言われたビアバッシュのあのシーンを思い出します。

これからも、思っている事、やろうとしている事は、口に出してまわりに言ってきます。

最後になりましたが、こんな自分の戯言に耳を傾けていただける皆さま、いつもいつもありがとうございます。


最後までお読みいただきましてありがとうございました!

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