EC2とRDSのMySQLを他のAWSアカウントへ移設する
他のAWSアカウントへシステムごと移設した場合の手順です。
構成はEC2とRDSですのでそれぞれ移設します。
目次
EC2の移行
AMIを共有して移設します。
EC2インスタンスを右クリック – [イメージ] – [イメージの作成]で現時点のAMIを作成します。
イメージ名などに分かりやすい名前を付けて作成します。
作成したAMIを選択して下部の[アクセス許可]タブで[編集]ボタンを押します。
共有される側(移設先)のAWSアカウント番号を入力して[アクセス許可の追加]ボタンを押します。
次に移設先のAWSコンソールのAMIで[プライベートイメージ]を選択すると、アクセス許可したAMIが見えているので、それを右クリックして[作成]からインスタンスを作成します。
※デフォルトは[自己所有]になっているので他アカウントからアクセス許可されたAMIは見えません。
RDSの移行
RDSは移行するAWSならではの方法が残念ながら見当たりませんでした。
なので、同じスペック、構成で移設先でRDSインスタンスを作成して、mysqldumpを使って移設します。
移設元
データベースのバックアップを作成します。
必要なデータベースで実行します。
※ファイル名は適宜変更します。
※–all-databasesでエクスポートしたファイルをリストアしようとするとmysqlデータベースの権限でエラーになったので、必要なものだけを移行するようにしました。
[bash]
$ mysqldump -h <エンドポイント> -u root -p -B <データベース名1> <データベース名2> > dump.sql
[/bash]
移設先
バックアップしたファイルを使ってリストアします。
[bash]
$ mysql -h <エンドポイント> -u root -p < dump.sql
[/bash]
後は、MySQLで必要なユーザを作って、RDSのエンドポイントやEC2のIPアドレスも変わるのでアプリケーションで設定が必要なものを適宜変更します。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 改訂第2版」という本を書きました。
「AWS認定資格試験テキスト AWS認定クラウドプラクティショナー 改訂第3版」という本を書きました。
「ポケットスタディ AWS認定 デベロッパーアソシエイト [DVA-C02対応] 」という本を書きました。
「要点整理から攻略するAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト」という本を書きました。
「AWSではじめるLinux入門ガイド」という本を書きました。
開発ベンダー5年、ユーザ企業システム部門通算9年、ITインストラクター5年目でプロトタイプビルダーもやりだしたSoftware Engineerです。
質問はコメントかSNSなどからお気軽にどうぞ。
出来る限りなるべく答えます。
このブログの内容/発言の一切は個人の見解であり、所属する組織とは関係ありません。
このブログは経験したことなどの共有を目的としており、手順や結果などを保証するものではありません。
ご参考にされる際は、読者様自身のご判断にてご対応をお願いいたします。
また、勉強会やイベントのレポートは自分が気になったことをメモしたり、聞いて思ったことを書いていますので、登壇者の意見や発表内容ではありません。
ad
ad
関連記事
-
AWS Organizationsで組織全体のAWS CloudTrailを有効にしました
Organizationsのサービスメニューから、CloudTrailを選択して …
-
AWS LambdaでChrome HeadlessドライバをAWS Lambda Layersから使う
この記事はSelenium/Appium Advent Calendar 201 …
-
IAMアクセス許可の境界でIAMロールの権限を制御する
IAMユーザー自身の権限はIAMポリシーで制御できますが、IAMユーザーにIAM …
-
AWS Transit GatewayをResource Access Managerで他アカウントと共有
AWS Transit Gatewayを他アカウントに共有しました。 画面画像で …
-
CloudFormation Lambda-backedカスタムリソースチュートリアルをやりました
チュートリアル: Amazon マシンイメージ ID を参照するの手順に従ってや …
-
RDSの証明書をrds-ca-2019に更新しました
クライアント接続で署名書使ってないので、必要ないのですが、古いままなのも気持ち悪 …
-
AWS BatchでPandocコンテナイメージを実行する
「ECR(Amazon Elastic Container Registry)に …
-
S3 Intelligent-Tieringのオブジェクトの階層移動をCloudWatchメトリクスで確認
CloudWatchメトリクスの保存期間は現時点で15ヶ月(455日)なのでそろ …
-
JAWS-UG Osaka 第14回勉強会 「DIY」 〜自社内システムを作る側からの物申す〜に参加、運営、登壇しました
先日、JAWS-UG Osaka 第14回勉強会 「DIY」 〜自社内システムを …
-
リザーブドインスタンス推奨事項を確認した
マネジメントコンソールで[AWSコスト管理]カテゴリの[AWS Cost Exp …