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オンプレミスに見立てたオハイオリージョンにVyOSインスタンスを起動して東京リージョンからVPN接続

      2021/07/17

AWSクイックスタートのActive Directory Domain Services on AWSで構築した環境にVyOSを起動して、オンプレミスのルーターと見立てて、東京リージョンからVPN接続してみました。

EIPの作成

VyOSで使用するEIPを作成しました。

VPN接続作成

東京リージョンにVPCを作成しました。
PublicSubnetとPrivateSubnetを1つづつ作ったシンプルな確認用VPCです。

VGWを作成して、VPCにアタッチしました。

カスタマーゲートウェイには、事前に作成したEIPを設定して動的ルーティングを設定しました。

VPN接続を作成しました。

[設定のダウンロード]からVyattaをダウンロードしました。

VyOSインスタンスの起動

AMIはコミュニティAMIで、VyOS free (HVM) 1.2.1-2019-06-04-05-21 – ami-0e2594967770e73cdを選択しました。

インスタンスタイプはt3a.microにしました。
コスト削減のため、スポットインスタンスで起動しています。

セキュリティグループは、VPCローカルからのインバウンドをすべて許可しています。
(これは要件によってもっと最小範囲にできるかもですが、とりあえずです)
ESP (50)とUDP 500をVPN接続のトンネル外部IPをソースに設定してますが、pingで検証するぐらいなら不要です。

起動後、EIPをアタッチしました。

送信先/送信元チェックの停止も忘れずに、ですね。

VyOSの設定

VyOSにはSSHで接続して設定します。
今回使用しているAMIでは、キーペアの初期ユーザはvyosでした。

VyOSの設定は、以下の2サイトを参照しました。
* VyOSを利用したVPN環境構築
* VPC間でVPN接続してみた件

ダウンロードした設定ファイルの書き換えは以下3点でした。
それぞれ2箇所づつありました。

set 行をコピーペーストしました。
ちなみに、削除したいときは setの代わりにdeleteでした。

状態を確認したら、Stateがupになっていました。

東京リージョンのVPN接続もアップになっていました。

ルートテーブルの設定

東京リージョン(VGW側)

ルートテーブルで、[ルート伝播]を有効にしました。

オハイオリージョンのVPC CIDRがルートに追加されました。

オハイオリージョン(VyOS側)

手動で東京リージョンVPC CIDRのターゲットに、VyOSインスタンスのENIを設定しました。

確認

両方のパブリックサブネット(パブリックにしている理由はNATやVPCエンドポイントを使わずにSession Managerを簡単に使いたかっただけです)に相手が送信元でICMPを許可してセキュリティグループのEC2 Amazon Linux2インスタンスを起動して、pingで確認しました。


最後までお読みいただきましてありがとうございました!

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