kintone webhookからAWS API Gateway – Lambdaを実行しレコードの値を渡す
2017年2月のアップデートでkintoneにWebhook機能がリリースされました。
これ個人的にもすごく欲しかったやつなんですね。
Webhook URLをAWS API GatewayにしてLambdaを実行してみてどうやってレコードの値を渡すかやってみました。
目次
Lambdaのコード
とりあえず確認したいだけなのでこんな感じで直書き
設定はランタイムをPython 2.7にしてあとは全てデフォルトです。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 |
#!/usr/bin/env python # -*- coding: utf-8 -*- import logging logger = logging.getLogger() logger.setLevel(logging.INFO) def lambda_handler(event, context): # TODO implement logger.info(event['record']) logger.info(u'タイトル : ' + event['record']['title']['value']) logger.info(u'数値 : ' + event['record']['number']['value']) logger.info(u'本文 : ' + event['record']['body']['value']) logger.info(u'チェックボックス : ' + event['record']['checkbox']['value'][0]) logger.info(u'作成日時 : ' + event['record'][u'作成日時']['value']) |
API Gatewayの設定
メソッドはPOSTで、Lambdaを指定します。
で、全てデフォルトのままで[APIのデプロイ]をします。
kintone テストアプリ
kintoneでテストアプリを作成しました。
Webhook URLでAPI Gatewayで作成したAPIのURLを指定します。
トリガーは「レコードの追加」、「レコードの編集」、「ステータスの更新」すべてにチェックしてます。
※今回の確認ではステータスは使っていません。
保存して[アプリを更新]します。
こんな感じで入力して保存します。
Lambdaのログ確認
値が取れています。
event[‘record’]はこんな感じです。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 |
{ u'body': { u'type': u'MULTI_LINE_TEXT', u'value': u'\u30c6\u30b9\u30c8\u306e\u672c\u6587\n\u6539\u884c\u3057\u3066' }, u'\u66f4\u65b0\u8005': { u'type': u'MODIFIER', u'value': { u'code': u'Administrator', u'name': u'Administrator' } }, u'checkbox': { u'type': u'CHECK_BOX', u'value': [u'sample1'] }, u'\u66f4\u65b0\u65e5\u6642': { u'type': u'UPDATED_TIME', u'value': u'2017-02-18T02:08:00Z' }, u'title': { u'type': u'SINGLE_LINE_TEXT', u'value': u'\u30c6\u30b9\u30c8\u306e\u30bf\u30a4\u30c8\u30eb' }, u'$id': { u'type': u'__ID__', u'value': u'3' }, u'\u4f5c\u6210\u8005': { u'type': u'CREATOR', u'value': { u'code': u'Administrator', u'name': u'Administrator' } }, u'$revision': { u'type': u'__REVISION__', u'value': u'1' }, u'number': { u'type': u'NUMBER', u'value': u'392837' }, u'\u30ec\u30b3\u30fc\u30c9\u756a\u53f7': { u'type': u'RECORD_NUMBER', u'value': u'3' }, u'\u4f5c\u6210\u65e5\u6642': { u'type': u'CREATED_TIME', u'value': u'2017-02-18T02:08:00Z' } } |
webhookでやりやすくなること
後はLambdaの処理で煮るなり焼くなりすればいいのですが、こんなユースケースが考えられるわけで。
- 追加、更新内容をslackやメールで通知
- 連携先データベースへ追加、更新
特に他DBとの連携で多用することが考えられるなと。
これまではマスタとなるデータベースの情報をkintoneへ連携して、kintone側で更新された情報は定期的なバッチで処理したりというパターンが多くて、これだとリアルなやり取りが出来なかったのですね。
レコードの追加、更新時に何か動かそうと思うとカスタマイズでボタンを書かないといけなかったですし。
こうやって標準機能を使って他システムとの連携を容易にしてくれるのは非常にありがたい機能です。
改めてこのアップデートは非常に嬉しいです。
あと、webhookの設定でHeaderとか設定出来るようになるともっと嬉しいです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
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開発ベンダー5年、ユーザ企業システム部門通算9年、ITインストラクター5年目でプロトタイプビルダーもやりだしたSoftware Engineerです。
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