Amazon Aurora Serverlessを使い始めてみました(1日経過しての課金結果も)
2018/09/17
祝!!!
Amazon Aurora ServerlessがGAになりました!
すでに東京リージョンでも使えるようです。
バージニア北部リージョンで作ろうとしていたシステムがあるので、そこで試してみることにしました。
作ろうとしているシステムはこちらです。
目次
高可用なRedmine
Amazon Aurora Serverless
Amazon Aurora Serverlessの公式ページ
Amazon Aurora ServerlessはAuroraのオンデマンド自動スケーリング構成とのこと。
オンデマンド自動スケーリング構成とは、データベースが自動的に起動、シャットダウン、スケールアップ、スケールダウンされるとのこと。
Amazon Aurora Serverlessの課金体系
Aurora Capacity Unit (ACU)
0.06 USD/1ACU,1時間
※バージニア北部リージョン料金
コンピューティング、メモリ、をAurora Capacity Unit (ACU) の範囲で決めます。
1ACUが2GBと対応するメモリですので、Lambdaのようにメモリサイズに応じたCPU性能が提供されるようです。
データベースのステータスはアクティブと一時停止があって、アクティブのときに最低5分消費されます。
ACUに対しての課金は秒単位ですが、最低5分以上の秒単位と考えることができます。
実際に作って少し接続して1日おいてみましたが課金はされていませんでした。
もう少し様子を見てみます。
ストレージ料金
0.10 USD/GB-月
I/O料金
0.20 USD/100 万リクエスト
作って少し使ってみて1日おいてみた請求情報です。
ストレージは0.000060 GB-Moで0.01USDです。
I/Oは285,198 IOsで0.06USDです。
Amazon Aurora Serverlessを起動
RDSのインスタンス作成で、MySQL5.6互換のAuroraを選択して、Capacity typeでServerlessを選択しました。
マスターユーザーや識別名、バックアップの設定はしますが、インスタンスタイプの選択はありません。
性能はAurora Capacity Unit (ACU) で選択します。
今回は最小ACUを2(4Gb)、最大ACUを8(16Gb)に設定しました。
アイドル状態の一時停止になる時間を5分に設定しました。
主な設定はこれぐらいです。
起動します。
一時停止とアクティブ状態の遷移
5分放置すると、「The DB cluster is being paused.」から「The DB cluster is paused」になりました。
この間は42秒でした。
一時停止している間はACU課金は発生しません。
そして、EC2からmysqlコマンドで接続してみます。
すると、「The DB cluster is being resumed.」から「DB instance restarted」になって「The DB cluster is resumed.」になり、アクティブな状態になりました。
この間は38秒でした。
EC2のターミナルでも実際にmysql -h コマンドからmysqlのコマンド入力可能になるまではそれぐらいかかったように思えます。
アプリケーション側のタイムアウトがあるならそこで許容しないとですね。
もしくは、実処理をする前にAurora Serverlessを起こす処理を入れたりとかですかね。
それにしても高性能なAuroraをコスト効率よく、まさに必要なときに必要な分だけを利用することができます。
これから利用されるケースが増えそうですね。
後日談
1ヶ月経過して課金情報を確認しましたのでこちらもご参照ください。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
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