ヤマムギ vol.8 (AWS)EC2でLinuxサーバー構築ハンズオン 手順
2020/05/05
「AWSではじめるLinux入門ガイド」出版 & 「AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー」出版一周年記念勉強会を開催しました。
このブログは、勉強会ヤマムギで行った「ヤマムギ vol.8 (AWS)EC2でLinuxサーバー構築ハンズオン」の手順です。
解説は、勉強会内で説明しますので、こちらのブログには手順のみを記載します。
※個人の検証環境上での内容です。
AWSアカウントをお持ちでない方は、ヤマムギ vol.7 AWSアカウント作成 & 最初の設定ハンズオン 手順をご参考にしていただきまして、AWSアカウントを作成してください。
やることの構成図
- EC2インスタンスには、AWS Systems Manager セッションマネージャを利用できる権限を与えるためにIAMロールを割り当てます。
- デフォルトVPCでEC2インスタンスを起動します。
- EC2インスタンスにはセッションマネージャから接続します。
IAMロールの作成
EC2にインストールされている、SystemsManagerAgentがSystemsManagerサービスにアクセスするための権限を適用するために、IAMロールの作成をします。
1). マネジメントコンソールで、IAMダッシュボードにアクセスします。
2). [ロール]を選択して、[ロールの作成]ボタンを押下します。
3). [AWSサービス]-[EC2]を選択して、[次のステップ:アクセス権限]ボタンを押下します。
4). “ssm” で検索して、AWS管理ポリシーの AmazonSSMManagedInstanceCore を選択(チェック)して、[次のステップ:タグ]ボタンを押下します。
5). タグは必要に応じて任意で設定してください。
6). ロール名はご自由に設定してください。
EC2インスタンスの起動
7). マネジメントコンソールで、EC2ダッシュボードにアクセスします。
8). 下にスクロールして、[インスタンスを起動]ボタンを押下します。
9). AMIは、AMazon Linux 2 の[選択]ボタンを押下します。
※他にどんなAMIがあるのか見てみましょう。
10). インスタンスタイプは、無料利用枠(アカウント作成後12ヶ月)のt2.microを選択して、[次のステップ:インスタンスの詳細の設定]ボタンを押下します。
※他にどんなインスタンスタイプがあるのか見てみましょう。
11). 前の手順で作成したIAMロールを設定します。
[次のステップ:ストレージの追加]ボタンを押下します。
※他の項目はデフォルトのままですが、ネットワークやサブネットでどのような選択肢があるのか見ておきましょう。
12). EC2にアタッチするEBSボリュームの設定です。
デフォルトのまま[次のステップ:タグの追加]ボタンを押下します。
13). [タグの追加]ボタンを押下して、タグを追加しましょう。
Name というキーで値は何か判別できる任意の値にしましょう。
他に追加してもいいです。最大50個まで設定できます。
[次のステップ:セキュリティグループの設定]ボタンを押下します。
14). セキュリティグループは、default を選択して、[確認と作成]ボタンを押下します。
セキュリティグループは仮想ファイヤーウォールです。
主に許可するインバウンドトラフィックを設定します。
例えばWebサーバーであれば、httpプロトコル80番ポートをどの送信元から許可するかを設定します。
他のポートや他の送信元からの通信はブロックします。
15). 確認画面で[起動]ボタンを押下します。
16). キーペア選択プロンプトでは、[キーペアなしで続行]を選択して、[インスタンスの作成]ボタンを押下します。
EC2へセッションマネージャで接続
17). [閉じる]ボタンなどで、インスタンスの一覧に戻って、ステータスがrunningになるのを待ちます。
右上の更新ボタンで画面更新できます。
18). runningになったEC2インスタンスを選択して、[接続]ボタンを押下します。
19). セッションマネージャーを選択して、[接続]ボタンを押下します。
20). セッションマネージャーから接続できました。
Amazon Linux 2 はRedhat系のディストリビューションです。
LinuxコマンドをWebで検索して、いろんなコマンドを試してみましょう。
何かコマンドを実行して、インスタンスを壊してしまっても問題ありません。
壊れたインスタンスは捨てて、また作り直せばいいのです。
思いっきり検証してください。
コマンド実行例
1 2 3 4 5 6 |
$ whoami ssm-user $ cd $ pwd /home/ssm-user |
(オプション)メタデータを見てみよう
21). 次のコマンドを実行します。
1 2 |
$ curl http://169.254.169.254/latest/meta-data |
EC2インスタンスに設定されている様々なパラメータを確認できます。
22). 例えば、次のコマンドを実行します。
1 2 |
$ curl http://169.254.169.254/latest/meta-data/iam/security-credentials/IAMRoleName |
※IAMRoleName はそれぞれのロール名に置き換えてください。
IAMロールを割り当てることによって、自動設定された、アクセスキーやトークン情報が見えたかと思います。
この認証情報を使って、SystemsManagerAgentはSystemsManagerサービスにアクセスしています。
それによって、セッションマネージャーが使用できています。
EC2インスタンスの終了
要らなくなったEC2インスタンスは終了しましょう。
必要ないものは使わない、これがAWSを使う上での原則です。
23). EC2インスタンスを選択して、[アクション]-[インスタンスの状態]-[終了]を選択します。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
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開発ベンダー5年、ユーザ企業システム部門通算9年、ITインストラクター3年目でプロトタイプビルダーもやりだしたSoftware Engineerです。
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このブログは経験したことなどの共有を目的としており、手順や結果などを保証するものではありません。
ご参考にされる際は、読者様自身のご判断にてご対応をお願いいたします。
また、勉強会やイベントのレポートは自分が気になったことをメモしたり、聞いて思ったことを書いていますので、登壇者の意見や発表内容ではありません。
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