kintoneのアプリ管理の情報をkintoneで作ったアプリ管理アプリに格納/更新する
kintone Advent Calendar 2017の参加記事です。
目次
課題
- kintoneのアプリがどれぐらい作られていて、使われいてるのか、ドメイン内全体で知るためにはkintoneアプリ管理メニューで見るしかない。
(と思っています) -
kintoneアプリ管理では20件づつのアプリしか見えず、ソートの変更は出来るものの検索が行えず、不要なアプリの抽出や、ポリシーに違反しているアプリを探すのに手間がかかる。
(と思っています)
対策
- kintoneアプリ管理メニューの情報をkintoneアプリにつっこんで、検索とか出来るようにする。
-
でも管理者ユーザーとはいえ権限がないアプリの情報はAPIからは取得出来ない。
-
今だけ仕方なくwebスクレイピングする。
(サポート外なのでおすすめしません)
やってみた
-
AWS Lambdaで実行出来るようにしました。
-
Python Selenium + PhantomJSを使用しています。
出来た
アプリ管理アプリにデータが格納されました。
使い方を考える
アクセス権のポリシー違反抽出
例えばポリシーとして、管理者を必ずアクセス権に入れるというポリシーを決めていたとします。
その場合、このアプリ管理画面から取得した情報と、以前の記事の「kintoneでEveryoneに権限が設定されているアプリをAWS Lambdaで一括チェックする」のように管理者の権限でAPIアクセスして得たリストを比較することで、管理者の権限がないアプリがリストアップ出来ます。
不要アプリ確認
「新しいアプリ」のまま放置されているものや、テンプレートから作成してお試しのままのもの(レコード数が極端に少ない)など、あきらかに使っていないアプリを検索して更新者に連絡します。
効果測定
もしも数値効果がどうしても必要であれば(あんまりいい話ではないですが)、アプリ管理アプリにテーブルを追加して、このアプリがなければ今月の数字で何が減っていたか、増えていたかを月ごとに記録していってはどうでしょう。
なんとかなった点
-
ログイン後の画面遷移待ちはaccount-menu-cybozuが現れるのを待つようにした。
-
アプリ管理のページングはアプリIDでソートしてページャーをクリックするのではなく、GetするURLを変更してループした。
-
ページ読み込み待ちを確実にするために該当のページのアプリ数が表示されることを判定して待つようにした。
最後に
-
今回やっていること(管理者が権限のないアプリの情報を自動的に取り出す)をkinotneの機能で出来るという情報があれば教えてください。
-
ドメイン内でデフォルトで必須となるアクセス権や、管理者の全アプリへの特権アクセスなど、今後機能として追加されると喜ばれるケースもけっこうあるんじゃないかと思ったりしました。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 改訂第2版」という本を書きました。
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開発ベンダー5年、ユーザ企業システム部門通算9年、ITインストラクター5年目でプロトタイプビルダーもやりだしたSoftware Engineerです。
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