東京リージョンの1つのAZ(apne1-az2)でt3.nanoスポットインスタンスが拒否されちゃいました
目次
拒否されちゃいました
ちょっとした検証をしようとしてて、t3.nanoのスポットインスタンスを使おうとして拒否されました。
東京リージョンで発生するのも珍しい気がしましたので、記録しておこうと思います。
スポットインスタンスとは
「オンデマンド価格より低価で利用できる未使用のEC2インスタンスです。」
とユーザーガイドには書かれています。
「未使用のEC2インスタンス」ですので、AZごとに余っているEC2インスタンスが起動できる容量なんですね。
そして、非常に安価です。
安いです。
4分の1とかぐらいで使えます。
なので、検証とかで重宝します。
で、なぜ検証とかで、なのかというと、使用中でも中断される可能性があるからなんですね。
中断は、デフォルトはEC2の終了(削除)ですが、停止、休止も指定できます。
スポットインスタンスの中断
ユーザーガイドでは中断は以下の条件で発生するとあります。
- 価格 – スポット料金が上限料金を上回っています。
- 容量 – オンデマンドインスタンスの需要を満たすのに十分な未使用のEC2インスタンスがない場合、Amazon EC2はスポットインスタンスを中断します。インスタンスが中断される順序は、Amazon EC2によって決定されます。
- 制約 – リクエストに起動グループやアベイラビリティーゾーングループなど制約が含まれている場合、制約条件が満たされなくなったときに、その スポットインスタンスはグループとして終了されます。
上限料金というのは、我々ユーザーが指定できるスポットインスタンスを使う際の上限価格です。
私はオンデマンドインスタンスの料金を指定することが多いです。
今回のケースでは、中断というより、新たなスポットインスタンスの起動ができなかったのですが、恐らくこの容量の制限に達していると考えられます。
なぜなら、料金設定履歴を見ると、ap-northeast-1d(apne1-az2)でt3.nanoのスポット価格が高騰していたのですね。
料金設定履歴
インスタンスタイプごとに指定した日付範囲でのスポット価格の遷移が見れます。
スポット価格はAZごとの未使用インスタンスの量によって、変動します。
まさに需要と供給における変動価格ですね。
昔はけっこう変動が激しくて、上限価格の指定がまさに市場取引の入札のように扱われていたのですが、ここ数年は安定※1しているので変動が激しいインスタンスタイプを探すのも一苦労なときがあります。
※1 2017年12月に価格変動が緩やかな調整になったのですね。
Amazon EC2アップデート – スポットキャパシティー、スムーズな価格変更、インスタンスハイバネーションへの合理化されたアクセス
ちなみに、最近のEC2コンソール、ブラッシュアップされて見やすくしゃれおつになりましたね。
ちょい前の料金設定履歴画面ものせておきます。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
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開発ベンダー5年、ユーザ企業システム部門通算9年、ITインストラクター5年目でプロトタイプビルダーもやりだしたSoftware Engineerです。
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