S3 Intelligent-Tieringで高頻度階層(FREQUENT)に戻る「アクセス」にS3 SelectとGlueクローラーが該当するのか確認してみました
ユーザーガイドのS3 Intelligent-Tiering のしくみには、「低頻度のアクセス階層または Archive Instant Access 階層にあるオブジェクトに後からアクセスすると、自動的に高頻度のアクセス階層に戻されます。」と記載があります。
このアクセスにSelectとGlueクローラーが該当するのか確認してみました。
目次
検証開始の状態
Amazon Customer Reviews Datasetからいくつかのデータを検証用に作成したS3バケットにコピーしました。
合計約443MBです。
このまま30日放置しました。
30日後
メトリクスがIntelligentTieringIAStorageとあるので、全部低頻度階層に移動したことが確認できました。
インベントリ収集で各オブジェクトのストレージクラスとリクエストメトリクスを有効にしました。
S3 Selectで確認
1つのオブジェクトだけ、マネジメントコンソールからS3 Selectでオブジェクトを確認してみました。
翌々日まで置いてみてInventoryファイルで確認しました。
Selectの結果をマネジメントコンソールで確認するだけでは、「アクセス」には該当せずに高頻度階層(FREQUENT)には戻りませんでした。
次はSelect結果をダウンロードしてみました。
ローカルにCSVファイルがダウンロードできました。
翌々日まで置いてみてInventoryファイルで確認しました。
低頻度階層(INFREQUENT)のままでした。
Selectは「アクセス」に含まれないんですかね??
1行下のファイルは同じタイミングでダウンロードして、高頻度階層(FREQUENT)に戻ったオブジェクトなので、確認タイミングの問題ではなさそうです。
AWS Glueクローラで確認
Glueクローラで1つのオブジェクトだけ指定して実行してみました。
翌々日まで置いてみてInventoryファイルで確認しました。
高頻度階層(FREQUENT)に戻りました。
「アクセス」に該当しました。
当たり前ですがダウンロードも一応確認
翌々日まで置いてみてInventoryファイルで確認しました。
もちろん高頻度階層(FREQUENT)に戻りました。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 改訂第2版」という本を書きました。

「AWS認定資格試験テキスト AWS認定クラウドプラクティショナー 改訂第3版」という本を書きました。

「ポケットスタディ AWS認定 デベロッパーアソシエイト [DVA-C02対応] 」という本を書きました。

「要点整理から攻略するAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト」という本を書きました。

「AWSではじめるLinux入門ガイド」という本を書きました。


開発ベンダー5年、ユーザ企業システム部門通算9年、ITインストラクター5年目でプロトタイプビルダーもやりだしたSoftware Engineerです。
質問はコメントかSNSなどからお気軽にどうぞ。
出来る限りなるべく答えます。
このブログの内容/発言の一切は個人の見解であり、所属する組織とは関係ありません。
このブログは経験したことなどの共有を目的としており、手順や結果などを保証するものではありません。
ご参考にされる際は、読者様自身のご判断にてご対応をお願いいたします。
また、勉強会やイベントのレポートは自分が気になったことをメモしたり、聞いて思ったことを書いていますので、登壇者の意見や発表内容ではありません。
ad
ad
関連記事
-
-
AWS Systems Manager セッションマネージャを使用するために必要な設定
AWS Systems Manager セッションマネージャを使用するために必要 …
-
-
AWS Secrets Manager交代ユーザーローテーション
AWS Secrets Managerの交代ユーザーローテーションを確認してみま …
-
-
webフォームからの問い合わせをRedmineに自動登録して対応状況を管理する(API Gateway + Lambda)
先日、検証目的で作成したRedmineの冗長化の一機能として、webフォームから …
-
-
AWS Lambda Layersのアーカイブファイルをダウンロードする
Cloud9にLambda Layersをダウンロードしたかったので検索してみた …
-
-
AWS CDKでクロススタックリファレンスをする
CloudFormationで複数のスタックで参照することがあります。 それをC …
-
-
EC2 セッションマネージャにEC2インスタンスの一覧から接続できるようになりました
EC2に接続する時に、どうしてもSSHクライアントから接続しないといけない場合を …
-
-
NATインスタンスを作成する
プライベートサブネットのEC2インスタンスからカスタムメトリクスとCloudWa …
-
-
EC2スポットインスタンスの中断通知を受ける
オートスケーリンググループでEC2インスタンスをスポットインスタンスで使用してい …
-
-
AWS CloudFormationデプロイタイムラインビューを確認しました
2024/11/11にタイムラインビューを使用して AWS CloudForma …
-
-
CloudWatch Logs機密データ保護を設定しました
Amazon CloudWatch Logs を使用して機密データを保護するがリ …