CloudFrontのカスタムヘッダーがなければALBのルーティングで403レスポンスを返す
2022/04/12
目次
大阪リージョンにはWAFがまだないです(2021年4月現在)
今のこのブログの構成は、上図でして、ALBのセキュリティグループはどこからでもリクエストを受けています。
とすると、こんなどうでもいいアクセスもたくさん受けてしまいます。
CloudFront側ではWAFでブロックしたりもしてるのですが、ALBのIPに直接来たリクエストは受けてました。
以前、東京リージョンで運用してたときは、CloudFrontのカスタムヘッダーがなければ、ALB側に設定したWAFでブロックしてたのですが、大阪リージョンにはWAFがありません。
ですが、よくよく考えるとALBにはルーティングがあるじゃないかと(気づくのが遅い)。
ということでルーティングのルール設定をしました。
CloudFrontの設定
オリジンにカスタムヘッダーを設定しました。
ALBの設定
ルールを挿入して、CloudFrontで追加されたカスタムヘッダーがHTTPヘッダーにあるときだけ、ターゲットグループにルーティングするようにしました。
それ以外は503を返すようにしました。
(攻撃者に対して503でいいのかな?)
後でApplication Load Balancers へのアクセスを制限するを参考に403に変更しました。
クライアント側のリクエストに原因があるのでそれはそうですね。
テスト
Postmanでテストしました。
ALBのDNSに、カスタムヘッダーのヘッダーなしでGETリクエストをしたら、503エラーになりました。
予定通りです。
CloudFrontのカスタムヘッダーをリクエストヘッダーに手動で追加してPostmanからGETリクエストを実行したら、EC2へルーティングされました。
OKです。
まとめ
要件を満たすことができて、WAFのコストも削減できました。
実現方法を複数知っていると、何らかの制約ができたときにも対応しやすいですね。
もっともっと機能やサービスを知っていかなければです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 改訂第2版」という本を書きました。
「AWS認定資格試験テキスト AWS認定クラウドプラクティショナー 改訂第3版」という本を書きました。
「ポケットスタディ AWS認定 デベロッパーアソシエイト [DVA-C02対応] 」という本を書きました。
「要点整理から攻略するAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト」という本を書きました。
「AWSではじめるLinux入門ガイド」という本を書きました。
開発ベンダー5年、ユーザ企業システム部門通算9年、ITインストラクター5年目でプロトタイプビルダーもやりだしたSoftware Engineerです。
質問はコメントかSNSなどからお気軽にどうぞ。
出来る限りなるべく答えます。
このブログの内容/発言の一切は個人の見解であり、所属する組織とは関係ありません。
このブログは経験したことなどの共有を目的としており、手順や結果などを保証するものではありません。
ご参考にされる際は、読者様自身のご判断にてご対応をお願いいたします。
また、勉強会やイベントのレポートは自分が気になったことをメモしたり、聞いて思ったことを書いていますので、登壇者の意見や発表内容ではありません。
ad
ad
関連記事
-
Amzon Linux のApacheでRedmineとWordPressをバーチャルホストで共存する
EC2とRDSを節約しようと思いまして、Redmineを動かしてるとこに検証用W …
-
Amazon Kinesis Data StreamsにTwitter検索データを送信する
Kinesis Data Streamsの作成 ストリーム名とシャード数を決定す …
-
S3署名付きURL(GetObject)生成後にオブジェクトを上書きアップロードしたら
ダウンロードリクエストを実行したタイミングのオブジェクトがダウンロードされるので …
-
ECR(Amazon Elastic Container Registry)にコンテナイメージをアップロードする
「Pandocサーバーのコンテナイメージを作成する」で作成したイメージをAWS …
-
別アカウントのVPCからAWS PrivateLinkを使う
VPC エンドポイントサービス (AWS PrivateLink)を参考にしまし …
-
AWS Lambda(Python)からAmazon Connectで電話を発信する
自動で電話を発信する必要がありまして、電話発信APIを開発することになりましたの …
-
S3 VPCエンドポイント設定前と設定後を確認
S3のVPCエンドポイントを設定した際に、S3バケットのAPIエンドポイントへの …
-
Amazon CodeCatalystのスペースとプロジェクトを作成してみました
Amazon CodeCatalystはIAMユーザーで操作するのではなく、AW …
-
AWS SSOのIDソースをAD Connectorにしました
オンプレミス想定のActive DirectoryにVPN接続して、AD Con …
-
AWS Certificate Manager証明書とAmazon Route 53でAmazon API GatewayのAPIのカスタムドメイン名前解決する
AWS Certificate ManagerとAmazon Route 53と …