AWS Step Functions まずはパラレルでLambdaを並列実行してみました
複数のlambdaの実行制御をLambdaでやってましたが、その部分をStep Functionsで可視化して分けられるのかと思い使えるようにしていきたいと思います。
まずは、パラレルでLambdaを並列実行してみました。
目次
試すこと
最初のLambdaがSQSにキューを作って、次の2つのLambdaがキューの内容を並列でSlackへ投稿します。
Step Functionsの設定
Step Functionsのグラフはこうなりました。
Step Functionsのコードはこちらです。
これをコードに書くとグラフが上記のようになります。
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{ "Comment": "SQS Paralell Test", "StartAt": "set_queue", "States": { "set_queue": { "Type": "Task", "Next": "slack_post", "Resource": "arn:aws:lambda:ap-northeast-1:xxxxxxxxxxxx:function:set_queue" }, "slack_post": { "Type": "Parallel", "Next": "Final State", "Branches": [ { "StartAt": "slack_post1", "States": { "slack_post1": { "Type": "Task", "Resource": "arn:aws:lambda:ap-northeast-1:xxxxxxxxxxxx:function:slack_post", "End": true } } }, { "StartAt": "slack_post2", "States": { "slack_post2": { "Type": "Task", "Resource": "arn:aws:lambda:ap-northeast-1:xxxxxxxxxxxx:function:slack_post", "End": true } } } ] }, "Final State": { "Type": "Pass", "End": true } } } |
最初のLambdaの設定
1 2 3 4 |
"Comment": "SQS Paralell Test", "StartAt": "set_queue", "States": { |
- Comment : コメントを記載します
- StartAt : 最初に起動するステートを指定します
- States : ステートを記入していきます
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"set_queue": { "Type": "Task", "Next": "slack_post", "Resource": "arn:aws:lambda:ap-northeast-1:xxxxxxxxxxxx:function:set_queue" }, |
最初に実行するステートとして”set_queue”を指定したので、”set_queue”の内容を定義します。
- Type : Lambdaを実行する場合”Task”を指定します。
- Next : このステートが正常終了した次に実行するステートを指定します。
- Resource : Lambdaのarnを指定します。
並列で実行するLambdaの設定
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"slack_post": { "Type": "Parallel", "Next": "Final State", "Branches": [ { "StartAt": "slack_post1", "States": { "slack_post1": { "Type": "Task", "Resource": "arn:aws:lambda:ap-northeast-1:xxxxxxxxxxxx:function:slack_post", "End": true } } }, { "StartAt": "slack_post2", "States": { "slack_post2": { "Type": "Task", "Resource": "arn:aws:lambda:ap-northeast-1:xxxxxxxxxxxx:function:slack_post", "End": true } } } ] }, |
- Type : 並列実行のステートとして”Parallel”を指定します。
- Next : 並列実行するステートがすべて正常終了した次に実行するステートを指定します。
- Branches : ステートの固まり(States)の配列を定義します。
Branchesの配列の中はそれぞれがStatesとなるので、”StartAt”から指定する必要があるようです。
終了処理
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"Final State": { "Type": "Pass", "End": true } |
- Type : 何もしない”Pass”を指定します。
- End : 終了なので trueを指定します。
コード
githubにおいてます。
手っ取り早く試したい方はSlackのwebhook incomingとSQSの設定をしてご利用ください。
余談 嵌ったエラー
「AWL 定義に問題があります。確認してもう一度お試しください」
“Type”: “Task”,
を
“Type”: “task”,
と書いていることに気づかずに上記エラーで少し嵌りました。
次は分岐とループを調べたいです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 改訂第2版」という本を書きました。
「AWS認定資格試験テキスト AWS認定クラウドプラクティショナー 改訂第3版」という本を書きました。
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