WordPress(EC2)の画像のS3へのオフロードをMedia Cloudで
2022/03/20
タイトル通りですが、画像をwebサーバー(EC2)からではなく、S3バケットから配信します。
よくある構成ですが、この要件を満たすプラグインはわりと限られていたりします。
どうしても今回やりたっかたのは、「EBSに画像データを保存しない」です。
これを満たせるプラグインを探していて出会ったのが、「Media Cloud」でした。
ちなみに私のブログ環境は、CloudFrontを使用しています。
アーキテクチャはこんな感じです。
目次
プラグインのインストール
WordPressのプラグイン追加で”Media Cloud”を検索しました。
こちらです。
インストールして
有効化しました。
Media Cloudの設定
Cloud StorageをONにしました。
ついでに付属のCrop ToolもONにしました。
StorageはS3を選択しました。
他はGCPとかも対応しているようです。
IAMロールは残念ながら対応していないようですので、アクセスキーを使用します。
該当のIAMユーザーのポリシーは次のようにしました。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 |
{ "Version": "2012-10-17", "Statement": [ { "Sid": "1", "Effect": "Allow", "Action": [ "s3:PutObject", "s3:PutObjectVersionAcl", "s3:GetBucketLocation", "s3:PutObjectAcl" ], "Resource": [ "対象のバケット", "対象のバケット/*" ] }, { "Sid": "2", "Effect": "Allow", "Action": "s3:ListAllMyBuckets", "Resource": "*" } ] } |
あんまり意味ないかもですが、Transfer AccelerationもオプションであったのでONにしました。
バケット側でもONにしました。
選択肢はPublicReadをONしかないようです。
CloudFrontでOAIを有効にしてますので、ここはS3の「任意のアクセスコントロールリスト (ACL) を介して許可されたバケットとオブジェクトへのパブリックアクセスをブロックする」をONにすることでどこからでもアクセスされてしまうことを防いでます。
プレフィックスの設定です。
年月プレフィックスが作成されるようにしています。
対象メディアファイルの選択は全ファイルにしてます。
アップロードしたファイルをサーバー上から削除することと、削除したファイルをS3から削除、は両方とも有効にしています。
これが一番やりたかったことです。
こうすることで、EBSの容量をほぼ気にすることなく運用を続けられます。
CloudFrontを使用しているので、URLを直接指定します。
テスト
最初テストしたとき、なぜか、アップロードは wp-content/uploads/2019/10/~.png にアップロードされたのに、記事内リンクは、wp-content/uploads/が重複するという現象がおきました。
原因は既存のプラグインの EWWW Image Optimizerのようです。
いさぎよくEWWW Image Optimizerを停止すると、パスは重複せず、正常になりました。
ここでは詳しくは書きませんが、もちろんCloudFrontで、S3バケットをオリジンに設定して、Behaviorsでパスに応じてオリジンを分岐させます。
これでメディアファイルはS3からの配信になります。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 改訂第2版」という本を書きました。

「AWS認定資格試験テキスト AWS認定クラウドプラクティショナー 改訂第3版」という本を書きました。

「ポケットスタディ AWS認定 デベロッパーアソシエイト [DVA-C02対応] 」という本を書きました。

「要点整理から攻略するAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト」という本を書きました。

「AWSではじめるLinux入門ガイド」という本を書きました。


開発ベンダー5年、ユーザ企業システム部門通算9年、ITインストラクター5年目でプロトタイプビルダーもやりだしたSoftware Engineerです。
質問はコメントかSNSなどからお気軽にどうぞ。
出来る限りなるべく答えます。
このブログの内容/発言の一切は個人の見解であり、所属する組織とは関係ありません。
このブログは経験したことなどの共有を目的としており、手順や結果などを保証するものではありません。
ご参考にされる際は、読者様自身のご判断にてご対応をお願いいたします。
また、勉強会やイベントのレポートは自分が気になったことをメモしたり、聞いて思ったことを書いていますので、登壇者の意見や発表内容ではありません。
ad
ad
関連記事
-
-
AWS Control TowerにOUを追加する
AWS Control TowerにOUを追加する 管理アカウントでAWS Co …
-
-
Amazon Linux 2023、T4Gインスタンス、PHP8にWordPressを移行しました
ブログをAmazon Linux 2からAmazon Linux 2023に移行 …
-
-
Amazon Becrock Nova Pro, Liteを校正目的で比較モードを試しました
書籍執筆の誤字脱字チェックと校正をしてもらうためにNovaを検討しています。 N …
-
-
AWS Step Functions まずはパラレルでLambdaを並列実行してみました
複数のlambdaの実行制御をLambdaでやってましたが、その部分をStep …
-
-
AWS Protonの管理者ガイドとユーザーガイドのチュートリアル
AWS Proton管理者ガイドのAWS Management Console …
-
-
ヤマムギ vol.8 (AWS)EC2でLinuxサーバー構築ハンズオン 手順
ヤマムギとは from Mitsuhiro Yamashita 「AWSではじめ …
-
-
ヤマムギ vol.7 AWSアカウント作成 & 最初の設定ハンズオン 手順
ヤマムギとは from Mitsuhiro Yamashita 「AWSではじめ …
-
-
「関西AWSスタートアップ勉強会」に行ってきました
第2回 関西スタートアップAWS勉強会に行ってきました。 akippa 拠点数コ …
-
-
AWS Transfer Family S3向けのSFTP対応サーバー
S3バケットは作成済です。 IAMロールの作成 [crayon-67fd4eb8 …
-
-
Amazon Chimeのチャットを使ってみました
Amazon Chimeはビデオミーティングや配信したりというサービスですが、チ …