ブログのアーキテクチャをコストベースで見直しました
2020/01/09
当ブログはAWSで構築しています。
アーキテクチャをコストを最重視して見直しましたので、その結果を記録します。
目次
2019年最終のアーキテクチャ
2019年は最終的に次のようなアーキテクチャになりました。
2019年12月コスト実績
- EC2(t3.nano spot 2instance) $2.99
- EBS $2.86
- RDS(Aurora Serverless) $79.53
- ELB $18.14
- ElastiCache(t2.micro 1node) $19.34
- S3 $0.45
- WAF $ 2.05
- CloudTrail $0.25
- CloudWatch $0.69
- Data Transfer $0.17
- CloudFront $7.02
Total $146.14
RTOとRPO
- ステータス障害時のRTO(目標復旧時間) 300秒
- ステータス障害時のRPO(目標復旧時点) 0秒
-
AZ障害時のRTO(目標復旧時間) 300秒
- AZ障害時のRPO(目標復旧時点) 0秒
障害ケースにもよるかとは思いますが、目標として。
Aurora Serverlessのフェイルオーバーは「このフェイルオーバーメカニズムは、Aurora プロビジョンドクラスターのフェイルオーバーよりも時間がかかります。 Aurora Serverless のフェイルオーバー時間は、AWS リージョン内の他の AZ の需要やキャパシティーの可用性によって異なるため、現在定義されていません。」
とのことなので、ひとまず300秒としています。
データ損失はない想定です。
Aurora Serverlessの停止におけるコスト削減
WordPress W3 Total Cache のDatabaseCacheをAmazon ElastiCacheのmemcachedに格納するや、Amazon Aurora Serverless のログをCloudWatch Logsに出力するに書きましたように、データベースへのコネクションを減らすことで、Aurora Serverlessが停止して、コスト削減を図れるのではないかと検討してみました。
停止はしますが、5分以内ぐらいでresumeしてます。
1日のうちでもそれほどの停止時間は発生していません。
メトリクスで見てみると、コネクションがない時間は、ACUも0にはなっているのですが、すぐに開始されているようです。
必ずしもコネクションゼロ=アイドル状態、ではないということなのだろうと思います。
WordPressではデータベースをアイドル状態にすることがそもそも難しいのか、もっとログを調査して突き詰めてみるべきか、とも思いましたが、今回はやめました。
2020年初頭のアーキテクチャ
そして、今現在はこうなりました。
2020年1月想定コスト
- EC2(t3.nano spot 1instance) $1.5
- EBS $1.5
- RDS(Aurora Serverless) $23
- S3 $0.45
- CloudTrail $0.25
- CloudWatch $0.3
- Data Transfer $0.1
- CloudFront $7.02
Total $34.3
RTOとRPO
- ステータス障害時のRTO(復旧時間) 12時間
- ステータス障害時のRPO(復旧時点) 24時間
AZどころか、ハードウェアやソフトウェアレベルの障害でも、これだけのRTOとRPOを許容した、ということですので、企業レベルのアプリケーションでは考えられない構成です。
障害発生時に、EC2インスタンスはAutoScallingではあるので、新しいインスタンスは起動するだろうという想定です。
EIPを付け替えて、復旧完了です。
これはイベントをキャッチして自動化することを検討しています。
RDSはシングルインスタンスなので、スナップショットから復元することを想定しています。
その作業は、日中は仕事しているので無理ですし、夜は寝ているので無理です。
12時間に1回ぐらいはそのタイミングもあるだろうと想定しています。
シングルインスタンスで障害発生やAZ障害のときの状態がどうなるかにもよりますが、ポイントタイムリカバリに頼れない想定で、RPOを24時間で見ています。
差額$100でこれらが買えるのならものすごく安い話です。
ですが、今回はブログ読者の方には申し訳ないですが、12時間は待っていただけるであろう想定です。
実際に障害が発生した際は、また当ブログでご案内したいと思います。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 改訂第2版」という本を書きました。
「AWS認定資格試験テキスト AWS認定クラウドプラクティショナー 改訂第2版」という本を書きました。
「ポケットスタディ AWS認定 デベロッパーアソシエイト [DVA-C02対応] 」という本を書きました。
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開発ベンダー5年、ユーザ企業システム部門通算9年、ITインストラクター5年目でプロトタイプビルダーもやりだしたSoftware Engineerです。
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また、勉強会やイベントのレポートは自分が気になったことをメモしたり、聞いて思ったことを書いていますので、登壇者の意見や発表内容ではありません。
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