EC2 Image BuilderでRocket.ChatのAMIを作って起動テンプレートを更新しました
EC2 Image Builderの練習をしようと思い、Rocket.ChatのAMIを定期的に作成するシナリオでやってみました。
EC2 Image Builderではパイプラインがレシピで指定したとおりにAMIを作成します。
レシピではインストールや設定のためにビルドコンポーネントとテストコンポーネントがあります。
Amazon管理のコンポーネントもあります。
今回はRocket.Chatインストール用のコンポーネントを作成して、CloudWatch AgentのインストールとテストはAmazon管理コンポーネントを使用しました。
AMIのもとになるEC2インスタンスの環境はインフラストラクチャ設定をあらかじめ作成しました。
AMIを使用する起動テンプレートと関連するライセンス設定は、ディストリビューション設定をあらかじめ設定しました。
目次
コンポーネントの作成
Rocket.Chatインストール用のビルドコンポーネントを作成しました。
ベースイメージはUbuntu20を予定しています。
コンポーネントバージョンは1.0.0にしました。
例をもとにして作成しました。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 |
name: RocketChatInstall description: Rocket.Chat Install document. schemaVersion: 1.0 phases: - name: build steps: - name: RocketChatInstallStep action: ExecuteBash inputs: commands: - snap install rocketchat-server - name: validate steps: - name: RocketChatInstallStep action: ExecuteBash inputs: commands: - snap search rocketchat-server - name: test steps: - name: RocketChatInstallStep action: ExecuteBash inputs: commands: - curl localhost:3000 |
インフラストラクチャ設定の作成
次にインフラストラクチャ設定を作成しました。
IAMロールは新規作成すると、EC2 Image Builderが必要なIAMロールを作成してくれます。
ここで選択したIAMロールが環境構築するEC2インスタンスで使用されます。
レシピで使用するコンポーネントによっては追加のIAMポリシーが必要な場合もあります。
使用するコンポーネントの説明を読んで適宜追加します。
インスタンスタイプ、SNSトピック、VPC、サブネット、セキュリティグループを設定しました。
ディストリビューション設定の作成
次にディストリビューション設定を作成しました。
License Managerのライセンスと、起動テンプレートを設定しました。
AMI作成時に新バージョンをデフォルトバージョンにするにチェックを入れました。
起動テンプレートはあらかじめAMIなしのテンプレートを作成しておきました。
イメージレシピの作成
次にイメージレシピを作成しました。
ベースイメージはクイックスタートのubuntu20にしました。
バージョンは利用可能な最新にしました。
ビルドコンポーネントはあらかじめ作成しておいたRocket.Chatインストール用と、Amazon管理のCloudWatch Agentインストールのビルドコンポーネントにしました。
テストコンポーネントはAmazon管理のLinuxの再起動テストを選択しました。
イメージパイプラインの作成
次にイメージパイプラインを作成しました。
スケジュールでは、依存関係が更新されていればスケジュールの時間にパイプラインが実行されるとしました。
イメージレシピのベースイメージ、コンポーネントに更新があった場合に実行されます。
作成したイメージレシピを選択しました。
作成したインフラストラクチャ設定を選択しました。
作成したディストリビューション設定を選択しました。
イメージパイプラインの実行
作成したイメージパイプラインを手動で実行しました。
インフラストラクチャ設定で指定したとおりにEC2インスタンスが起動しています。
/aws/imagebuilder/rocket-chat-recipeというレシピ名でCloudWatch Logsロググループが出力されていました。
ログストリームはレシピのバージョンと回数でした。
ステータスが利用可能になり正常完了しました。
AMIが作成されています。
起動テンプレートの新バージョンが作成されデフォルトになっていました。
AMIはEC2 Image Builderで作成されたAMIになっています。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
【PR】 「AWS認定試験対策 AWS クラウドプラクティショナー」という本を書きました。
【PR】 「AWSではじめるLinux入門ガイド」という本を書きました。
【PR】 「ポケットスタディ AWS認定 デベロッパーアソシエイト」という本を書きました。
【PR】 「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル」という本を書きました。

開発ベンダー5年、ユーザ企業システム部門通算9年、ITインストラクター5年目でプロトタイプビルダーもやりだしたSoftware Engineerです。
質問はコメントかSNSなどからお気軽にどうぞ。
出来る限りなるべく答えます。
このブログの内容/発言の一切は個人の見解であり、所属する組織とは関係ありません。
このブログは経験したことなどの共有を目的としており、手順や結果などを保証するものではありません。
ご参考にされる際は、読者様自身のご判断にてご対応をお願いいたします。
また、勉強会やイベントのレポートは自分が気になったことをメモしたり、聞いて思ったことを書いていますので、登壇者の意見や発表内容ではありません。
ad
ad
関連記事
-
-
RedmineをELB(ALB)でAutoScalingグループへ負荷分散
高可用なRedmineを作るためのELBの設定です。 高可用なRedmine R …
-
-
Backlogの実績工数をAmazon QuickSightでの可視化 – 仕組み編
Backlogの実績工数をAmazon QuickSightで可視化してわかった …
-
-
webフォームからの問い合わせをRedmineに自動登録して対応状況を管理する(API Gateway + Lambda)
先日、検証目的で作成したRedmineの冗長化の一機能として、webフォームから …
-
-
AWS Lambda(Python)で生成した文字をAmazon Connectで音声を設定して発信する
Amazon Connectから発信する電話の音声を動的に設定します。 Lamb …
-
-
kintone webhookからAWS API Gateway – Lambdaを実行しレコードの値を渡す
2017年2月のアップデートでkintoneにWebhook機能がリリースされま …
-
-
Selenium, Headless ChromeとAWS Lambdaで夜な夜なスクレイピング
このようなアーキテクチャで、Alexaスキルの開発を進めていまして、元となる情報 …
-
-
AWS KMSのキーポリシーとアイデンティティベースポリシー
AWS KMSのCMKを作成する際に、管理者とキーユーザーを選択することで、以下 …
-
-
プライベートサブネットのEC2でセッションマネージャを使うようVPCエンドポイントを構成する
インターネットゲートウェイへのルートがないルートテーブルに関連付けられたプライベ …
-
-
AWS Organizationsで組織全体のAWS CloudTrailを有効にしました
Organizationsのサービスメニューから、CloudTrailを選択して …
-
-
AWS Toolkit for Eclipseをセットアップ(2021年版)
AWS Toolkit for Eclipseをセットアップするで6年前に書いて …