ヤマムギ

growing hard days.

*

AWS Organizationsでアカウントを50作って指定したOUに移動するスクリプト

   

AWS Organizationsでアカウントを50個作る必要がありましたので、Pythonスクリプトで実行しました。
OUに移動するまでを自動化しました。

CLIで実行した場合の課題

アカウント作成の同時実行数が5ですので、作成完了を待たずに6以上になるとリクエスト拒否になります。
OUへの移動もしたいので、作成完了を待つ必要がありましたので、Python SDKのboto3で作成して実行しました。
GitHubにも置いてます。

Pythonのコード

create_accountの後に、move_account してOUに移動したいのですが、create_account直後はまだアカウントIDもないし、作成も完了してないのでmove_accountできません。

そこでOrganizationsのWaiterを探します。
Organizationsには、Clientにget_waiterはありますが、そこで指定するWaiterのクラスはありません。

Waiterが用意されている場合は次のコードでも確認できるのですが、結果の配列は空でした。

検索してたら、create-account.pyに辿り着きまして、カスタムでWaiterを作成されてたので、そのまま使わせていただきました。
こうやってWaiterを作るのですね。

waiter_configでポーリング間隔や確認回数を指定して、CreateAccountStatus.StateがSUCCEEDEDになったらsuccessで、IN_PROGRESSの場合はretry、FAILEDはfailureとしてます。
waiter_configでモデルを定義して、create_waiter_with_clientでOrganizations Clientに関連付けてます。

create_accountレスポンスのCreateAccountStatusのリクエストIDに対してWaiterがポーリングして、successになるまで2秒ごとの再試行を20回繰り返して待ってくれました。

次にアカウントIDの取得ですが、ステータスが更新されたCreateAccountStatusをdescribe_create_account_statusにより現時点の情報を参照して取得しました。
これで無事OUにmove_accountできました。


最後までお読みいただきましてありがとうございました!

「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 改訂第2版」という本を書きました。

「AWS認定資格試験テキスト AWS認定クラウドプラクティショナー 改訂第3版」という本を書きました。

「ポケットスタディ AWS認定 デベロッパーアソシエイト [DVA-C02対応] 」という本を書きました。

「要点整理から攻略するAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト」という本を書きました。

「AWSではじめるLinux入門ガイド」という本を書きました。

 - AWS

ad

ad

  関連記事

新規アカウントでAWS Budgetsの設定をしました

新規で組織を作ってAWS Budgetsを久しぶりに設定しました。 作成してすぐ …

EC2 Dedicated Hosts(専有ホスト)を起動

クォータ引き上げ 新規で作成したアカウントではDedicated Hostsがソ …

RDS for MySQL のインスタンスタイプ変更

当ブログのデータベースは、RDS for MySQLです。 個人利用ですし、障害 …

AWS認定SAPの執筆開始にあたって環境を構築しました

AWS認定ソリューションアーキテクトプロフェッショナル対策本の執筆開始にあたりま …

特定AWSアカウント特定リージョンのSNSトピックを削除するLambda(Python)

やりたいこと 特定アカウント内特定リージョン内のSNSトピックを全部削除したいで …

EKS「現在の IAM プリンシパルは、このクラスター上の Kubernetes オブジェクトにアクセスできません」

マネジメントコンソールでクラスターのオブジェクトを見ようと、リソースの名前空間や …

Amazon S3アクセスポイント経由からアクション可能なポリシー

S3アクセスポイントを使うことで、複雑で長いバケットポリシーを避け、アクセスポイ …

AWSのアカウントを新規作成と、最低限やっておいた方がいいMFAの設定

AWSのアカウントを新規作成する手順を書き出しておきます。 ※2017年8月6日 …

CloudTrailイベントのコストしか発生していないリージョンのコスト発生源を調査しました

調査のきっかけ ふと検証用AWSアカウントのCostExplorerを見てました …

RDSのスナップショットをS3へエクスポートが日本語マネジメントコンソールでもできるようになってました

RDSスナップショットをS3にエクスポートする新機能を試そうかと思ったのときは、 …