執筆環境(PyCharm, CodeCommit, CodePipeline, S3, Lambda, 署名付きURL)
2020/01/09
2018年から、年に1回ぐらい商業本の執筆をさせていただいております。
2020年は薄い本にもチャレンジしたいです。
今利用している執筆環境を記録しておきます。
アーキテクチャはこちらです。
- フォーマットはマークダウンです。
- MacbookにインストールしたPyCharmで書いてコミットします。
- リポジトリはCodeCommitです。
- コミットされるとCodePipelineがzipにしてS3バケットに格納します。
- S3バケットにzipが格納されるとLambdaが署名付きURLを生成してSNSトピックにパブリッシュします。
- サブスクライバーのEメールに署名付きURLが送信されます。
目次
CodePipeline
[パイプラインの作成]からはじめました。
パイプライン名を任意で設定しました。
IAMロールは新規で自動作成しました。
アーティファクトストアは、ダウンロード用ファイルが作成されるバケットを指定しました。
ソースは今回の書籍執筆用に作成していたCodeCommitのリポジトリ、ブランチを指定しました。
イベントはCloudWatch Eventsにしました。
ビルドステージはビルドステージをスキップから、スキップしました。
デプロイステージには、今回用に作成したバケットを指定しました。
以上で設定は完了しました。
内容を確認して作成完了しました。
CloudWatch Eventsを確認すると、ルールとイベントが作成されていました。
IAMロールは次のポリシーがアタッチされたロールが作成されていました。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 |
{ "Version": "2012-10-17", "Statement": [ { "Effect": "Allow", "Action": [ "codepipeline:StartPipelineExecution" ], "Resource": [ "arn:aws:codepipeline:ap-northeast-1:12345678012:aws-linux" ] } ] } |
信頼ポリシーはこちらでした。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 |
{ "Version": "2012-10-17", "Statement": [ { "Effect": "Allow", "Principal": { "Service": "events.amazonaws.com" }, "Action": "sts:AssumeRole" } ] } |
署名付きURL生成
今回は、編集者さんにダウンロードしてもらうための署名付きURLを生成したいです。
有効期限としては、1週間欲しいです。
ですので、IAMロールを使用した場合は6時間なので、使用できません。
専用のIAMユーザーを作成しました。
Amazon S3 バケットの署名付き URL が、指定した有効期限より前に失効するのはなぜでしょうか?
IAMユーザーはマネジメントコンソールからログインする必要はありませんので、コンソールのパスワードは[無効]にしました。
ポリシーはインラインポリシーで、該当のS3オブジェクトキーに、GetObjectできるだけの権限です。
アクセスキーを発行しました。
SNSトピックを作成して、サブスクライバーには自分のEmailを設定しました。
Lambda
イベントトリガーはS3のプレフィックスとサフィックス指定で、イベントタイプはObjectCreatedです。
ランタイムはPython3.6です。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 |
import json import urllib import boto3 import os accesskey = os.environ.get('accesskey', '') secret = os.environ.get('secret', '') s3_client = boto3.client( 's3', aws_access_key_id=accesskey, aws_secret_access_key=secret ) def lambda_handler(event, context): print(event) bucket = event['Records'][0]['s3']['bucket']['name'] key = urllib.parse.unquote_plus(event['Records'][0]['s3']['object']['key']) presigned_url = s3_client.generate_presigned_url( ClientMethod = 'get_object', Params = { 'Bucket' : bucket, 'Key' : key }, ExpiresIn = 604800, HttpMethod = 'GET' ) sns = boto3.client('sns') topic = 'yamashita-mail' snsTopicArn = [t['TopicArn'] for t in sns.list_topics()['Topics'] if t['TopicArn'].lower().endswith(':' + topic.lower())][0] sns.publish( TopicArn=snsTopicArn, Message=presigned_url, Subject='aws-linux presinedurl', MessageStructure='raw' ) |
環境変数に、accesskeyとsecretを設定して完了です。
実行結果
Pycharmのターミナルからコミットしてみました。
CodePipelineが動き始めました。
成功で完了しました。
メールでもちゃんと署名付きURLが届きました。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 改訂第2版」という本を書きました。

「AWS認定資格試験テキスト AWS認定クラウドプラクティショナー 改訂第3版」という本を書きました。

「ポケットスタディ AWS認定 デベロッパーアソシエイト [DVA-C02対応] 」という本を書きました。

「要点整理から攻略するAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト」という本を書きました。

「AWSではじめるLinux入門ガイド」という本を書きました。


開発ベンダー5年、ユーザ企業システム部門通算9年、ITインストラクター5年目でプロトタイプビルダーもやりだしたSoftware Engineerです。
質問はコメントかSNSなどからお気軽にどうぞ。
出来る限りなるべく答えます。
このブログの内容/発言の一切は個人の見解であり、所属する組織とは関係ありません。
このブログは経験したことなどの共有を目的としており、手順や結果などを保証するものではありません。
ご参考にされる際は、読者様自身のご判断にてご対応をお願いいたします。
また、勉強会やイベントのレポートは自分が気になったことをメモしたり、聞いて思ったことを書いていますので、登壇者の意見や発表内容ではありません。
ad
ad
関連記事
-
-
AWS複数アカウントのリソースをLambda(Python)から一括操作したくて
AWSの複数アカウント(30ちょい)のリソースをまとめて自動処理したくて。 とり …
-
-
RDSスナップショットをS3にエクスポートする新機能を試そうかと思った
やったこと RDSスナップショットをS3にエクスポートできる、という新機能が追加 …
-
-
Systems Manager デフォルトのホスト管理設定(Default Host Management Configuration)を確認しました
2023/2/17のアップデートAWS Systems Manager をアカウ …
-
-
RedmineをELB(ALB)でAutoScalingグループへ負荷分散
高可用なRedmineを作るためのELBの設定です。 高可用なRedmine R …
-
-
AWS Systems Manager AutomationでEC2の自動停止
Systems Manager Automationがない時代に、Lambdaを …
-
-
ECR(Amazon Elastic Container Registry)にコンテナイメージをアップロードする
「Pandocサーバーのコンテナイメージを作成する」で作成したイメージをAWS …
-
-
DynamoDB IAMポリシーで特定属性だけを許可する
検証記録です。 対象テーブル 書籍のサンプルで作ったこちらです。 所属バンドの楽 …
-
-
AWS SSOのパスワードリマインダーでADのパスワードを変更
AWS Managed Microsoft ADを構築してユーザー追加までで構築 …
-
-
AWS Organizationsで組織全体のAWS CloudTrailを有効にしました
Organizationsのサービスメニューから、CloudTrailを選択して …
-
-
Amazon Glacierのプロビジョニングされた迅速取り出し容量をなぜか購入しました
過去1年ぐらいのAWSコストをCost Explorerで見てまして、10/10 …
- PREV
- ブログのアーキテクチャをコストベースで見直しました
- NEXT
- AWS DeepLens開封の儀