S3オブジェクトロックを試しました
S3オブジェクトロックが必要になる要件に今のところ、出会ってないのでまだ設定したことがありません。
なので試しておきます。
目次
バケットの作成
現時点で既存のバケットではオブジェクトロックを有効にできません。
ただし、「Amazon S3は現在、バケット作成後のオブジェクトロックの有効化をサポートしていません。このバケットのオブジェクトロックを有効にするには、カスタマーサポートに連絡してください」と記載があるので、サポートに連絡したらできるのかもしれません。
できるのであれば、そのうちサポートに連絡しなくてもできるようになるかもですね。
今回は新規でバケットを作成して有効化しました。
オブジェクトロックを有効にすると、自動的にバージョニングも有効になりました。
そしてバージョニングは停止することはできない。と。
2つのモードがありますのでその比較をするために2つのオブジェクトをアップロードしました。
コンプライアンスモード
1つはコンプライアンスモードにしました。
ルートユーザーであっても、保持期間内は、削除、上書きできないモードです。
頼もしいですね。
まさに「コンプライアンス要件を満たす」オブジェクトになりました。
とりあえずオブジェクトを選択して削除してみました。
できました。当然です。
バージョニングが有効なので、オブジェクトの実体が削除されたのではなく、新しいバージョンとして削除マーカーが作成されました。
次はバージョン指定して削除してみます。
アクションが拒否されました。
また、1/5になったら削除してしまおうと思います。
ガバナンスモード
s3:BypassGovernanceRetention
s3:GetBucketObjectLockConfiguration
保持期間内であっても上記のアクションが許可されたIAMユーザーなら削除、上書きできます。
ということで、特定ユーザー以外に対してロックされた、「ガバナンスの効いた」オブジェクトにすることができました。
では、こちらは権限のあるユーザーでバージョンを指定して削除してみます。
正常に削除できました。
保持期間内には削除する必要が一切ない場合は、コンプライアンスモードが確実で安全ですね。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 改訂第2版」という本を書きました。
「AWS認定資格試験テキスト AWS認定クラウドプラクティショナー 改訂第3版」という本を書きました。
「ポケットスタディ AWS認定 デベロッパーアソシエイト [DVA-C02対応] 」という本を書きました。
「要点整理から攻略するAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト」という本を書きました。
「AWSではじめるLinux入門ガイド」という本を書きました。
開発ベンダー5年、ユーザ企業システム部門通算9年、ITインストラクター5年目でプロトタイプビルダーもやりだしたSoftware Engineerです。
質問はコメントかSNSなどからお気軽にどうぞ。
出来る限りなるべく答えます。
このブログの内容/発言の一切は個人の見解であり、所属する組織とは関係ありません。
このブログは経験したことなどの共有を目的としており、手順や結果などを保証するものではありません。
ご参考にされる際は、読者様自身のご判断にてご対応をお願いいたします。
また、勉強会やイベントのレポートは自分が気になったことをメモしたり、聞いて思ったことを書いていますので、登壇者の意見や発表内容ではありません。
ad
ad
関連記事
-
Cloud9でSAMローカルテスト
せっかくテストするので、Amazon CloudSearchからAmazon E …
-
AWS Toolkit for Eclipseで「Error Message: Unable to find a region via the region provider chain. Must provide an explicit region in the builder or setup environment to supply a region.」
AWS Toolkit for Eclipseをセットアップ(2021年版)の環 …
-
ブログの画像を別アカウントのS3に移動するためにIAMロールでクロスアカウントアクセス
ずっと先延ばしにしていたのですが、このブログの画像はEC2から直接配信しています …
-
boto3(Python SDK) s3 get_object でバイト範囲を指定する
S3のGetObjectアクションでバイト範囲を指定することができます。 それに …
-
AWS OrganizatonsのRCP(リソースコントロールポリシー)を設定しました
2024/11月に発表されましたリソースコントロールポリシーを管理している組織に …
-
AWS WAF Web ACLとルールをv1(Classic)からv2に自動移行しました
新しいものは、課題が解決されていたり、機能追加されたりするのでいいものです。 長 …
-
ENAが有効なEC2インスタンスの帯域幅をiperf3で確認してみた
同じ Amazon VPC 内で Amazon EC2 Linux インスタンス …
-
AWS EC2 でインスタンスにIPアドレスを紐付ける
AWS EC2で作ったサーバは何もしなければ起動するたびにIPアドレスが変わって …
-
webフォームからの問い合わせをRedmineに自動登録して対応状況を管理する(API Gateway + Lambda)
先日、検証目的で作成したRedmineの冗長化の一機能として、webフォームから …
-
AWS Certificate Manager証明書とAmazon Route 53でAmazon API GatewayのAPIのカスタムドメイン名前解決する
AWS Certificate ManagerとAmazon Route 53と …