ヤマムギ

growing hard days.

*

「Serverless Days Tokyo 2023 サーバーレスで負荷試験を行う必要性と実践的プラクティスの紹介」を見ました

   

2023/9/23にServerless Days Tokyo 2023に参加しました。
思ったことやメモを書いてます。

金仙優さん(Serverless Operations)

負荷試験とは何か

負荷試験にはスパイクテスト、ロードテスト、ストレステスト、ソークテストなどがある。
通常の負荷、急激なリクエスト増、徐々に負荷をあげていく、特定期間内の増減、長期間稼働シナリオなど、様々な負荷パターンを考慮してテストをする。

サーバーレスなワークロードに、なぜ負荷試験を行うのか

一般的にはアーキテクチャのスケール限界を知るためや、本番前の予行演習や、大きなトラフィックに対応するためだが、サーバーレスにはまた違った側面がある。

コスト予測のため

従量課金性であるクラウド、かつミリ秒単位や1リクエスト単位やプロビジョニングなどもあるので、テストをしてコスト予測をたてる。
コスト配分タグでコスト分析されている。

サービス制限を確認するため

サービスクォーターを確認して、ソフト制限なら上限引き上げ申請を事前に行っておく必要があるため。引き上げできないものについては設計の見直しも発生する。

ボトルネックなど気づきにくい問題点を早期発見するため

マイクロサービスアーキテクチャになりがちなサーバーレス。
マイクロサービス個別の問題はわりと事前に把握しづらい。
負荷試験によって本番稼働前に早期抽出していく。

最適化とチューニング

Lambdaのメモリ設定など、実行結果を確認するため。
コールドスタートでは要件を満たせないなどの場合、必要に応じてProvisioned Concurrencyも検討する。

負荷試験ツールの紹介と活用

Apache JMeterなどどれが正解ということでもない。
ソリューションにDistributed Load Testing on AWSがある。
テスト環境自体もサーバーレスアーキテクチャで構成されている。
テスト結果も記録されて、サマリーをWebUIで確認できる。

注意事項

いきなり大量な負荷をかけずに少しづつ増やしながら検証する。
CLIやSDKをデバッグモードで実行すると、CloudWatch Logsに大量に出力されて課金が大変なことになるので、必要最低限なログだけにしておく。


最後までお読みいただきましてありがとうございました!

「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 改訂第2版」という本を書きました。

「AWS認定資格試験テキスト AWS認定クラウドプラクティショナー 改訂第3版」という本を書きました。

「ポケットスタディ AWS認定 デベロッパーアソシエイト [DVA-C02対応] 」という本を書きました。

「要点整理から攻略するAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト」という本を書きました。

「AWSではじめるLinux入門ガイド」という本を書きました。

 - event, study

ad

ad

  関連記事

kintone hiveで改めてkintoneの破壊力を見た

kintone hiveとは 「日頃から業務の中でkintoneを活用しているユ …

Alexaで操作するスマートホームシステムの概要(Alexa Day 2019でのブログ)

以下は、気になったことのメモとか感想を書いています。 登壇者、発表者、主催企業な …

業を営む(To engage in business)

この記事は、クラウド営業 Advent Calendar 2018に参加した記事 …

Backlog World 2021 旅 ~Journey~ オンラインに参加しました

Backlog World 2021 旅 ~Journey~ オンラインに参加し …

GW勉強会を開催しました ~「AWSではじめるLinux入門ガイド」出版記念~

2020年ゴールデンウィークの5/2~5/6の午前に連続勉強会を開催しました。 …

ヤマムギvol.19 EC2のLinuxでファイル操作(S3, EFS)のデモをしました

ゴールデンウィーク10日連続朝30分のデモチャレンジ7日目でした。 ご参加いただ …

AWS認定のバッジ管理が新しくなったみたいです

ふと、メールが届きました。 なんでしょうね。 いきなりリンクを踏むのもあれなんで …

「kintone Café 大阪 Vol.15 〜kintone Night Café 2017 〜」でLTしてきました

「kintone Café 大阪 Vol.15 〜kintone Night C …

Developers Summit 2018 「Building Real-time Application With AWS AppSync 〜GraphQLの始め方〜」を聞きました

以下は、思ったことや気になったことをメモしていますので、必ずしも登壇者の発表内容 …

「第二回 AWSマルチアカウント事例祭り」に参加しました

AWSマルチアカウント事例祭りに参加しました。 YouTube配信でした。 マル …