WordPress W3 Total Cache のDatabaseCacheをAmazon ElastiCacheのmemcachedに格納する
2020/01/05
このブログのアーキテクチャは現在こちらです。
データベースは、Amazon Aurora Serverlessを使用しています。
アイドル状態が5分続けば停止するようにしています。
開発検証用の機能かもしれませんが、CloudFrontやElastiCacheを使うことで、コスト効率の向上につながらないか試してみます。
Memcached 用 Amazon ElastiCache を使用して WordPress を高速化するに習って、Database CacheをAmazon ElastiCacheのmemcachedに格納してみます。
目次
セキュリティグループの作成
ElastiCace用のセキュリティグループをあらかじめ作成しました。
11211番ポートに対して、webサーバーからのトラフィックのみ許可するように、ソースはEC2が使用しているセキュリティグループIDを指定しました。
Amazon ElastiCacheの作成
サブネットグループの作成
ElastiCacheダッシュボードでサブネットグループを選択して作成します。
VPCとAZ、サブネットを選択します。
インターネットから直接アクセスする必要はないので、プライベートサブネットを選択しました。
Memcachedの作成
ElastiCacheダッシュボードで[作成]ボタンをクリックしました。
任意の名前を入力して、ノードのタイプを選択しました。
私は一番低いt3.microにしました。
詳細設定であらかじめ作成しておいた、サブネットグループとセキュリティグループを設定しました。
W3 Total Cacheの設定
WordPress管理画面にログインして、設定メニューから、W3 Total Cacheの設定をします。
W3 Total Cacheがすでにインストール済みの環境で設定しました。
[General Setting]で[Database Cache]を有効にして、[Satabase Cache Method]で[Memcached]を選択しました。
この時点ではデフォルト設定のローカルにMemcachedサーバがないので警告が表示されます。
左のメニューペインで、[Database Cache]を選択して、[Memcached hostname:port]にElastiCacheのエンドポイントとポート番号を入力して保存します。
私はなるべくデータベースコネクションを減らしたかったので、キャッシュ保持期間を1日にしてみました。
保存しました。
Memcachedの確認
確認用のEC2インスタンスを別途起動して、webサーバー用のセキュリティグループ、IAMロール(SystemsManagerなどの権限)を設定しました。
ターミナル操作は、セッションマネージャから実行して確認しました。
1 2 |
$ sudo yum -y install memcached telnet |
memcached-tool を使いたかったので、memcachedをインストールしました。
あとは、telnetでも確認したかったのでtelnetをインストールしてます。
1 2 |
$ memcached-tool xxxxxxxx.apne1.cache.amazonaws.com:11211 dump |
キャッシュされている情報が確認できました。
1 2 |
$ telnet xxxxxxxx.apne1.cache.amazonaws.com 11211 |
telnet接続後は、 stats や stats itemsでキャッシュされていることが確認できました。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 改訂第2版」という本を書きました。
「AWS認定資格試験テキスト AWS認定クラウドプラクティショナー 改訂第3版」という本を書きました。
「ポケットスタディ AWS認定 デベロッパーアソシエイト [DVA-C02対応] 」という本を書きました。
「要点整理から攻略するAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト」という本を書きました。
「AWSではじめるLinux入門ガイド」という本を書きました。
開発ベンダー5年、ユーザ企業システム部門通算9年、ITインストラクター5年目でプロトタイプビルダーもやりだしたSoftware Engineerです。
質問はコメントかSNSなどからお気軽にどうぞ。
出来る限りなるべく答えます。
このブログの内容/発言の一切は個人の見解であり、所属する組織とは関係ありません。
このブログは経験したことなどの共有を目的としており、手順や結果などを保証するものではありません。
ご参考にされる際は、読者様自身のご判断にてご対応をお願いいたします。
また、勉強会やイベントのレポートは自分が気になったことをメモしたり、聞いて思ったことを書いていますので、登壇者の意見や発表内容ではありません。
ad
ad
関連記事
-
T3.nanoで仮想メモリ割当をユーザーデータで実行する
T3.nanoはメモリがだいたい500MBです。 実行する処理によってはメモリエ …
-
php-fpm で Out of memoryが発生した際にメール通知する(AWS CloudWatch , Amazon SNS)
AWS CloudWatch LogsエージェントでAmazon EC2上のNg …
-
AWS Organizationsで新規メンバー登録したアカウントを組織から離して解約
2021年現在ではこの方法しかないと認識していますので書き残します。 そのうち新 …
-
「AWS認定資格試験テキスト AWS認定クラウドプラクティショナー」執筆裏話
今日2019/4/20発売となりました「AWS認定資格試験テキスト AWS認定ク …
-
Amazon CloudWatch Anomaly Detectionをダッシュボードに設定
Amazon CloudWatch クロスリージョンクロスアカウントダッシュボー …
-
Going Serverless with AWS(AWS Summit Tokyo 2017)を聞いてきました
AWS Summit Tokyo 2017でセッション「Going Server …
-
AWS Toolkit for EclipseからLambda関数を直接作成できずにMavenでパッケージ化して作成
AWS Toolkit for EclipseからLambda関数を直接作成 チ …
-
AWS CloudFormationでAmazon DynamoDBテーブルを作ってアイテムを追加する
デモ用にDynamoDBテーブルを作って消して、ということをたまにするので、Cl …
-
Amazon VPCでIPv6を使用する
VPCのIPv6を設定してみました。 設定 [Amazon 提供の IPv6 C …
-
webフォームからの問い合わせをRedmineに自動登録して対応状況を管理する(API Gateway + Lambda)
先日、検証目的で作成したRedmineの冗長化の一機能として、webフォームから …