Amazon SES(Simple Email Service)でメール受信時のアクションでLambdaを実行して渡されるデータを見てみる
Amazon SESで受信したメールをS3に保存して、S3のトリガーでLambdaを実行して転送処理を書くのがよくあるケースのようですが、受信ルールのアクションでもLambdaを実行出来るので、その場合どのようなデータがLambdaに渡されているのかを見てみました。
あわよくば、S3からではなく、SESから渡されたデータをもとに転送出来たら処理がシンプルかなと思いまして。
目次
テスト用のLambda関数を作成
ランタイムはPython3.6です。
テスト用なのでeventの内容をログに出すだけです。
SESと同じリージョンにLambda関数を作成する必要があります。
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import logging logger = logging.getLogger() logger.setLevel(20) def lambda_handler(event, context): logger.info(event) return |
SESの受信ルール設定
SESにドメインは登録されている前提で進めます。
新しいルールを作成します。
今回はRecipientsは設定せずに進めてみます。
ルールをドメインやアカウントに限定する場合は設定するべきです。
ActionでLambda Functionを選択します。
Rule Detailsはデフォルトのままにしました。
確認画面です。
作成します。
テストメールを送信してみる
SESに登録済のドメインの適当なアカウント宛にGmailからメールを送信してLambdaのログを確認してみました。
このようなデータが渡っていました。
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本文以外の情報は渡っていそうです。
転送ではなく、メールの送信元によって処理をしたり、単純ではない処理をするときに使用するケースが考えられるのかなと思いました。
転送にはWorkMailを使用するかS3にデータを格納してそれを解析して転送するか、かなと思いますので、またそれは別途試してみたいと思います。
S3にIMAPプロトコルでアクセス、とか出来るようになると嬉しいなと思ったり。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
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開発ベンダー5年、ユーザ企業システム部門通算9年、ITインストラクター5年目でプロトタイプビルダーもやりだしたSoftware Engineerです。
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