ヤマムギ

growing hard days.

*

Application Load Balancer スティッキーセッションでどれぐらい偏るかを偶然見ました

      2020/05/27

Amazon Linux2のPHPを7.2から7.3へアップデートしましたでアップデートしてリリースする際に、スティッキーセッション(セッションの維持)を有効にしているターゲットグループから、スティッキーセッションを無効にしているターゲットグループに変更してしまいました。

翌朝気づいて、スティッキーセッションに変更したのですが、その前後で顕著に変化が見れました。
せっかくなので記録です。

スティッキーセッションとは

これをブログに書きはじめたときに、そうえいばスティッキーセッションがどういう動きなのか書かないと、このログ見ても面白くないなと思いましたので図解を書きます。

こちら公式情報です。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/elasticloadbalancing/latest/application/load-balancer-target-groups.html#sticky-sessions

「ターゲットグループ内の同じターゲットにリクエストをルーティングするメカニズムです。これは、クライアントに連続したエクスペリエンスを提供するために状態情報を維持するサーバーに役立ちます。スティッキーセッションを使用するには、クライアントが Cookie をサポートしている必要があります。」

図にするとこんな感じです。

設定画面はこれです。

では結果をご覧ください

スティッキーセッションを有効にしてたターゲットグループから、無効のターゲットグループに変更したところの、各インスタンスへのリクエスト数の違いです。

無効のターゲットグループの変わった時点(オレンジの線)以降は、3つのインスタンスのリクエスト数の折れ線グラフがほぼ近似値なので一致してます。

そして8時ころに、スティッキーセッションを有効にした後の折れ線がこちらです。
1つのインスタンスへのリクエストが増えているのがわかります。

もちろんリクエスト数が偏ると、負荷も偏るので、上図の各インスタンスのメモリ使用率はこんな感じになりました。


最後までお読みいただきましてありがとうございました!

【PR】 「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 改訂第2版」という本を書きました。

【PR】 「AWS認定資格試験テキスト AWS認定クラウドプラクティショナー 改訂第2版」という本を書きました。

【PR】 「ポケットスタディ AWS認定 デベロッパーアソシエイト」という本を書きました。

【PR】 「要点整理から攻略するAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト」という本を書きました。

【PR】 「AWSではじめるLinux入門ガイド」という本を書きました。

 - AWS , ,

ad

ad

  関連記事

AWS Database Migration Service(DMS)チュートリアル

公式ユーザーガイドのAWS Database Migration Service …

S3バケットポリシーで特定のVPCエンドポイント以外からのリクエストを拒否しつつメンテナンスはしたい

特定のVPCで実行されているEC2のアプリケーションからのリクエストだけを許可し …

AWS Service CatalogポートフォリオをOrganizations組織で共有する

AWS Service Catalogチュートリアルで作成したポートフォリオのO …

Systems Manager セッションマネージャアクセスのCloud9(SSHなし)

作成画面 いつからできるようになっていたのか気づいてなかったのですが、Cloud …

S3署名付きURL(GetObject)生成後にオブジェクトを上書きアップロードしたら

ダウンロードリクエストを実行したタイミングのオブジェクトがダウンロードされるので …

Amazon Aurora Serverless 課金確認

Amazon Aurora Serverlessを使い始めてみましたの記事で書い …

AWS CloudFormationでAmazon DynamoDBテーブルを作ってアイテムを追加する

デモ用にDynamoDBテーブルを作って消して、ということをたまにするので、Cl …

「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル」を執筆しました

「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテク …

AWS Lambda(Python3.7)でPandocを実行する際にCSSもLayerから読み込む

Pandocで必要そうなオプションを確認しておく 先日の「AWS Lambda( …

AWS Organizationsからアカウントを新規作成してみて

AWS Organizationsでアカウントを新規作成することがありましたので …