DevLove関西 「プロジェクトマネジメントの勘所」に行ってきました
2017/02/12
DevLove関西 「プロジェクトマネジメントの勘所」に行ってきました。
サイボウズさんにお邪魔します。
大阪オフィス10周年?ですか、おめでとうございます!
目次
心理的安全を保障されたチーム作り
粕谷さん
思ったこと
はてなでMackerelチームのディレクターをされている粕谷さん。
昔はマイクロマネジメントをしてた事もあったとの事でした。
後半のダイアログでご一緒させていただいたのですが、そんな雰囲気は微塵もなく人も環境も変われるという事をすごく思いました。
以下、メモです。
失敗談
- 典型的なマイクロマネジメント
- 毎日進捗確認会議
- コードレビューで厳しい叱責
- ミスを必要以上に叱る
- 質問に対して「そんなこともわからないの?」と言う
その結果
- 低い生産性
- 隠蔽される進捗
- ミスが報告されない
- まわりに相談しづらい
なぜか
- メンバーを信頼していなかった
Gitlabの事例
- 障害復旧の和やかさは重要
失敗からの反省
- 見積もりはぶれる
- 人によってコードの書き方は違う
- ソフトウェア開発にミスはつきもの
- ミスは誰でもやる
心理的安全の保障
- ミスは誰にでも起こりうるのでメンバーで協力してリカバリ
- 個人の責任ではなくチームの責任
- 相談しやすい雰囲気
- ミスの影響を少なくする仕組み(ペアオペレーション、自動化、事前検証)
- ミスや遅れは早い段階で報告したほうが得
- アイデアを出しやすい雰囲気
心理的安全と責任
- 仕事には責任が伴う
- 安全な環境で仕事に対しての責任を果たす
- 自分のタスク完了のために全力を尽くす
レガシープロジェクトでやる気を引き出す5つの工夫
森本さん
思ったこと
某社で長年に渡りビッグプロジェクトを中心にPMOをされていた森本さん。
お話を聞いていると、チーム内外も含めてみんながwin-winになれるように立ち回っておられると思いました。
もちろん目的はプロジェクトを終わらせる事なのですが、チームのみんなのストレスをなくして本来の役割に向かってもらう事が重要なんだろうなと思いました。
以下、メモです。
- プロジェクトがどこに向かっているのか
- 計画ー仕事の範囲を決める
- 段取り ー分担を決める
- プロジェクトの成功土壌は仕事も段取りと関係性作り
- Tuckman チームビルディングモデル
PMOとしてやってきたこと
- プロジェクトマネージャが意思決定できる環境を整える
- 報告のための報告に労を割かない
- 現場が安心して仕事に集中できる環境作り
- いろんな情報を新任着任者に提供する
- 階層間のコミュニケーション補完
5つの工夫
走らないけど自動ブレーキ装備?
- プロジェクトのそもそものゴールを見失わない
- 走ることが目的なのにまだ走らない車に自動ブレーキ機能をリリースしても意味がない
ちゃんと見る
- 雑談、対話、顔と雰囲気を見る
- 問題が発生する裏には必ず何かがある
- 机の上に捨ててないペットボトルがたくさんある人は危険
- 大量ファイルが一度にコミットされているのも危険
ノーブーメラン
- 課題を出しても大丈夫にする
- 課題を出した人に対応をブーメランしない
- 役員担当者を1人作ってやる
- 現場では使えないけど報告書まとめるのが上手い人にやってもらう
- その人が聞いていいのは数人に限定して邪魔をさせない
パッと見てわかる
- 報告のための報告の排除
- カウントダウンカレンダー、数字だけより消し込んでいくほうがいい
- 標語、ものの場所をアナログで書き出す
合法的カツアゲ
- 経営層にカツアゲする
- お菓子置き場
危険な言葉
- 行う
- 管理する
- 運用する
- 推進する
- 対応する
- 適用する
- 処理する
- 迅速化する
- 徹底する
ちょっと思った事
途中の質問コーナーで「責任を取る」という言葉が妙にひっかかってなんだろうと考えてみたのですが、自分としてはこういう事だと考えています。
責任は取るものじゃなくて果たすもんだと思うんだけどな〜、何かあったところでとれる責任範囲もしれてるわけだし #DevKan
— 山下 (@yamamanx) 2017年2月9日
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
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開発ベンダー5年、ユーザ企業システム部門通算9年、ITインストラクター5年目でプロトタイプビルダーもやりだしたSoftware Engineerです。
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