kintoneのカスタマイズ開発を超速にするCUSTOMINE
2018/06/26
目次
kintoneのカスタマイズについて
kintoneは標準機能を使うだけでもアプリを構築することが出来ますが、カスタマイズすることでさらに、そのアプリで「やりたいこと」を實現出来ます。
カスタマイズするためにはJavaScriptでコーディングする必要がありました。
過去にkintone CaféにてJavaScriptハンズオンを開催したときの資料です。
難易度として高いものではありませんが、それでもコーディングしたことをない人がいきなり対応するには少なからず壁があるかもしれません。
また、コーディングするにしても、もちろん開発、レビュー、テストなどなど一般的なプロセスが必要です。
内容にもよっては時間が必要です。
また、コードをそのままドキュメントとすることもなかなか組織や環境によっては難しいので別途ドキュメント化することも必要です。
課題とまではいいませんが、どうにかならないかなと思ってたのは下記でした。
- ユーザー部門が自分たちでJavaScriptを使ったカスタマイズができたほうがいい
- IT部門が対応や社外に依頼するにしてももっとスピードをあげたい
- ドキュメントを書かずにすませたい
そしてCUSTOMINEに触れる
※2018年6月時点ではプレビュー版として、利用申込者のみに提供されています。
このCUSTOMINE、これまでJavaScriptで開発していたことをGUIで開発してしまえるという代物です。
細かい仕様はリリースされたときに変わるかもしれないので、今回はCUSTOMINEで出来ることを簡単に記載したいと思います。
この画面がCUSTOMINEの画面です。
見ていただければわかることですが、レコードを保存する直前に[会社名]フィールドに”田中”という文字列が含まれていれば、[テストフィールド]というフィールドに”1″をセットする、という動作になります。
「やること」を選択すると様々なアクションから選択することが出来ます。
横にスクロールバーがあることからわかっていただけるようにこの画面に表示されているアクションは一部です。
条件も様々な条件からこのアクションを実行するタイミングを選択することが出来ます。
この画面に表示されている条件も一部です。
CUSTOMINEで使うアプリは前もって登録しておくのですが、このアクションや条件で使用するフィールドを選択することができます。
フィールドコードを覚えておかなくてもフィールド名から選択できます。
CUSTOMINEを使うことで、こうなったらいいのにがこうなります(と思います)
- ユーザー部門が自分たちでカスタマイズができる
- IT部門が対応する場合も超速でできる
- ドキュメントを書かなくてもCUSTOMINEの画面を見れば何を実装しているのか見える
個人的にはユーザー部門ができることが増える、というのがなんにせよ素晴らしいことだと思います。
その仕事をしている人が仕組みを自ら作ることが、一番正しく早く實現することが出来るはずだからです。
ちなみにこれを素直に実装するとこういうことになるかと思います。
1 2 3 4 5 6 7 8 |
kintone.events.on('app.record.edit.submit, function(event) { var record = event.record; if (record['文字列__1行_']['value'].indexOf('田中') != -1){ record['文字列__1行__6']['value'] = '1'; return event; } } |
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 改訂第2版」という本を書きました。
「AWS認定資格試験テキスト AWS認定クラウドプラクティショナー 改訂第3版」という本を書きました。
「ポケットスタディ AWS認定 デベロッパーアソシエイト [DVA-C02対応] 」という本を書きました。
「要点整理から攻略するAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト」という本を書きました。
「AWSではじめるLinux入門ガイド」という本を書きました。
開発ベンダー5年、ユーザ企業システム部門通算9年、ITインストラクター5年目でプロトタイプビルダーもやりだしたSoftware Engineerです。
質問はコメントかSNSなどからお気軽にどうぞ。
出来る限りなるべく答えます。
このブログの内容/発言の一切は個人の見解であり、所属する組織とは関係ありません。
このブログは経験したことなどの共有を目的としており、手順や結果などを保証するものではありません。
ご参考にされる際は、読者様自身のご判断にてご対応をお願いいたします。
また、勉強会やイベントのレポートは自分が気になったことをメモしたり、聞いて思ったことを書いていますので、登壇者の意見や発表内容ではありません。
ad
ad
関連記事
-
「kintone Café 大阪 Vol.15 〜kintone Night Café 2017 〜」でLTしてきました
「kintone Café 大阪 Vol.15 〜kintone Night C …
-
Cybozu Days 2021「精鋭エンジニアによる kintoneカスタマイズ頂上決戦 「kintone hack NIGHT」ー混沌の闇に放たれし6つの稲妻、キントーン界の神々の戦いが今始まるー」を観ました
初日の最終セッションはkintone x hackでした。 会場では晩ごはんもい …
-
Cybozu Circus Fukuokaで「真剣への覚悟ー成長期、停滞期、変革期を試行錯誤した、サイボウズ青野の経営者の道ー」基調講演を見ました
2022/3/15に開催されましたCybozu Circus Fukuokaに参 …
-
kintone webhookからAWS API Gateway – Lambdaを実行しレコードの値を渡す
2017年2月のアップデートでkintoneにWebhook機能がリリースされま …
-
Cybozu Days 2021でR3インスティテュートさんのカスタマインのデモを観ました
kintone hiveでも数社の発表で出てきていたkintoneのプラグイン「 …
-
kintoneのレコードをPythonから条件クエリー(チェックボックス)で取得する
Google Calendar Twilio Reminderのkintoneの …
-
Cybozu Days 2021「kintone hive tokyo vol.14 <kintone AWARD ファイナリストによる事例講演>」を観ました
Cybozu Days 2021でkintone hiveセッションを観ました。 …
-
Cybozu Days 2021「WeWork Japanが kintoneの導入ショック期を越え、利用定着するまで」セッションを観ました
2021/11/1のCybozu Days 2021に来ました。 初日のみの参加 …
-
「gusuku Meetup OSAKA Vol.1」に参加させていただきました
前回のkinotne Cafeの懇親会でふと言った「gusuku Meetupっ …
-
Cybozu Circus Fukuokaで「なぜ御社のDXは進まない?!DXを阻む壁を突破する方法。」を見ました。
サイボウズ営業本部営業戦略部の木地谷さんと船井総合研究所DX支援本部DX推進室の …