「四国クラウドお遍路 2024 in 高知」に参加しました
2024/10/11
JAWS-UGの四国4支部合同による四国クラウドお遍路に参加してきました。
せっかくの高知なので、前夜は屋台餃子、当日お昼はカツオたたきを食べて挑みました。
目次
開会宣言・四国クラウドお遍路について
2015年にスタートしたクラウドお遍路。
2018年に四県一週が完了して、2019年から二周目に突入。
今回はセッションとハンズオンに加えて28人が2会場に別れてLT。
AIで大きくアップデートする既存テクノロジーと、クラウドエンジニアの生きる道
SORACOM MAX(松下)さん
生成AIの説明は「学習とかしなくても簡単に使えますよ」ぐらいが説明しやすい。
MAXさんによると「AIの発達は既存テクノロジーの再発明の機会」だと言う。
インターネットもモバイルもIoTもそれまでのテクノロジーを、再発明、再利用する機会になっている。
なんだったらFAXも再発明できるのではないかと。
AWS re:Inventも再発明。
AWSもインフラストラクチャの再発明、ストレージを再発明してS3、サーバーを再発明してEC2、データベースを再発明してAurora。
今まで役に立てられなかったものを役立つものに変えられるのでは。
例えば、十分に分析や活用できていなかったデータの処理の自動化、欠落データの補完、未来予測、マッピング。
オフラインでSLM(小規模ラーニングモデル)も使われるようになってきた。
技術の変遷は必要に応じて起こっている。
すべてのことに理由があるから、すべての技術やサービスは実現したいことがあってできている。
だから当然そうなんですよね。
SORACOMのコアアーキテクチャもマネージドサービスを使い倒して構築している。
システムを作るよりも価値を創るほうが良い。
入力と出力を意識してサービスやAPIを見ていくと、何に利用できるものなのかが理解しやすい。
Generative AI with AWS
アマゾン ウェブ サービス ジャパン ソリューションアーキテクト 西田 光彦さん
Amazon.comではカスタマーレビューのレコメンド、買い物アドバイザー(Rufus)、Alexaの多言語対応、Pharmacyでの処方箋提供サポートなどで生成AIが使用されている。
Amazon.co.jpも早く対応してほしいですね。
組織に特化したデータに基づく生成AIへのアプローチとして、RAG、ファインチューニング、継続的な学習がある。
事例化している企業の共通特長は3点で、効果の定量計測、1~4名のスモールチーム、1~3ヶ月の短期ローンチ。
こちらただ早いからいいというわけではなく、早く実現しているから早く試して早く改善できるということなんですね。
だから、試した結果またはそれから改善してさらにやっていることなどが事例としてほかの会社の参考になるということですね。
四国のあのイベントの〇〇システムを45日間で構築した話
株式会社ヘプタゴン 立花さん
トライアスロン大会のゴールの笑顔を自動撮影して公開するソリューション。
スマートフォンからRTMTをMediaサービスへ送信。
Kinesis Video StreamからLambdaで動画から画像へ変換してS3で保存。
Rekognitionで画像から顔だけを切り抜いて保存。
笑顔の判定、人の重複チェック、メタデータをDynamoDBへ保存してS3 + CloudFrontで配信。
木質ペレット燃料事業 x IoT:現場に生まれた新たな価値
株式会社相愛 須佐美さん
山に関連する事業をされている相愛さん。
複数の事業でIoTを活用されている。
木質ペレット燃料は粒上の燃料。
これを燃料タンクに配給する事業。
燃料を燃やしてビニルハウスで温風を出している。
決して燃料を切らしてはいけないので、木質ペレット残量を目視確認していた。
時間がかかり、確認時間もまちまちという課題があった。
温風設備トラブルもお客さんが気づいてからの入電なので対応が遅れていた。
木質ペレット残量はレーザーの距離センサーで測ることにした。
超音波センサーは素材によって吸音されるようで確実性が足りなかった。
設備異常は設備についている赤ランプのスイッチにから連携させた無電圧接点信号。
待機電流を下げることが電池で長期駆動させるポイント。
木質ペレット残量はSORACOMで可視化して、100以上のタンクを1画面で可視化できた。
異常だから通知ではなく、正常から異常に状態変化したこととその状態が続いていること。
クラウドは去年から始めたという須佐美さん。
事業ドメインに対しての知識と、デバイスの知識はすごく豊富で強そう。クラウドの学習コストってそういうことなんですよね。本当に必要なスキルについて見せていただいているようなセッションでした。
AWSのIoTサービスを駆使して異常検出デモを作ったお話
株式会社ディーネット 寺井さん
プラレールに4つのコンテナが乗っていることを正常として、欠けていれば異常とする、AWS Summitでの展示デモを作られた。
リアルタイム異常検出はエッジ側のjetson nanoでやって、その結果をAWSへ送信している。
Lookout for Visionで異常検出モデルを作って、IoT Greengrassを使ってエッジ側のjetson nanoにデプロイしている。
SageMaker GraoundTruthで2,000枚ぐらいの画像のアノテーション作業が必要だった。
Greengrassソフトウェアが一部のARMでクラッシュする事象にであってしまった。
サポートに問い合わせた結果、新たなバージョンのソフトウェアがリリースされた。
これ、ビジネスプラン以上に入ってなかったら間に合わなかったかもですね。
SORACOMで実現するIoTのマルチクラウド対応
株式会社オルターブース 木村さん
SORACOM Discovery 2024ではIoTプロトタイピングで採択された、ユーザーのプロトタイプが展示された。
木村さんのプロトタイプは在席状況を距離センサーで確認し、作業が長時間になっている場合に自動通知してくれる。
AzureからAWSへ設計を変えてみた際に、デバイス側でクラウドサービスを差し替える際にプログラムを変えないような実装をした。
SORACOM Beamを使って、クラウドとのやりとりはBeamによって行っている。
JAWSコミュニティに関する話題
アマゾン ウェブ サービス ジャパン Community Program Manager 沼口 繁さん
2024年前半で申し込み人数トップなのはAI/ML支部。
申し込み人数ランキングで現在の興味の指標の一部参考になります。
会場A(第6多目的室)14名 LT駅伝
Amazon Connectと生成AIについて
kiyotaka_oho さん
自動で応答する電話を構築された!
出勤初日に遅刻したけど、AI電話は注意でいいんじゃないと言われた!
サンドボックス(サーバーレス/生成AI/セキュリティ)の創造と破壊
mitsuhiro yamashita さん
私でした!CloudFormation StackSetsとStep Functionsなどでハンズオン環境の構築と削除をしている話をしました。
Youtubeに公開しているのでぜひ見てください。
Amazon Bedrock ガードレール入門
niwa_t さん
Bedrockガードレールでできることと使い方の解説でした!
GlueCrawlerの躓きポイント
Masashi-Miyazaki さん
CSVだと制約があってJSONにして解決!
Data FirehoseのLambda変換が失敗したときのプレフィックスによってGlueデータカタログテーブルが複数作成された!
Amazon Neptune始めました
Satoshi Kaneyasu さん
グラフDBはわかる人にはわかるつながりを表現するのに長けているのでは!
これからやっていき!
IaCに関する何か
makky12 さん
CDK Pipelinesはself-mutate(最新のビルド定義でデプロイできる)!!
AWSとセキュリティについてなにか
穏健派のきゃんぱー さん
IAMユーザー侵害されたらとりあえずDenyポリシー!
Amazon Polly を触ってみよう!!〜概要と音声合成マークアップ言語(SSML)によるチューニング〜
Journeyman さん
Pollyを滑らかに話させよう!!
Amazon ChimeとVonage Videoの徹底比較
□い芸人 さん
Chime SDKとVonage Videoの開発体験の比較はそんなに変わらない!!
でも帯域宣言中、解除中の復旧調整はVonage Videoが作りやすかった!
ドキュメントだけではなく、開発要件に応じて、試すことが大事!!
AWS Deadline Cloudでハイブリッドクラウドレンダリングやってみた
YoshikiFujiwara さん
レンダリングは面白い!!
Deadline Cloudは育てがいのあるサービス!!
AWSで始めるIaCのCI/CD運用
くろの さん
パイプラインがたくさんになると大変!!
Amplify Gen1 から Gen2 へ乗り換えた感想
TakayukiYoshioka さん
(Gen1のときは)Amplifyが悪いんじゃない!Amplify CLIが悪い!
Gen2は何も不満がない!!
サポートの話か AWS SAW の話
kazzpapa3 さん
AWS SAWはサポートのベストプラクティスをもとに開発されたSSM Automation Runbook!!
Amazon CodeCatalyst のちょっといい話
Amazon Web Services Japan G.K.下川賢介 さん
Amazon QにIssueをアサインできるぞ!!
Amazon Qはソースを見てプルリクメッセージも書くぞ!!
まとめ
後半は手を挙げた人全員が2つの会場でLTするというすごいアウトプット大歓迎なイベントでした!
1日でたくさんの幅広いお話が聞けてすごくためになりました!
特急南風と新幹線を乗り継いで大阪に帰りました!
ありがとうございました!
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 改訂第2版」という本を書きました。
「AWS認定資格試験テキスト AWS認定クラウドプラクティショナー 改訂第3版」という本を書きました。
「ポケットスタディ AWS認定 デベロッパーアソシエイト [DVA-C02対応] 」という本を書きました。
「要点整理から攻略するAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト」という本を書きました。
「AWSではじめるLinux入門ガイド」という本を書きました。
開発ベンダー5年、ユーザ企業システム部門通算9年、ITインストラクター5年目でプロトタイプビルダーもやりだしたSoftware Engineerです。
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