ヤマムギ

growing hard days.

*

Amazon CloudWatch クロスリージョンクロスアカウントダッシュボードを作成

   

本ブログのCloudFrontとWAFのアカウントと、EC2、RDS、S3などオリジンのアカウントが別アカウントです。
これを1つのAmazon CloudWatchダッシュボードでまとめて見れるようにしたいです。

クロスアカウントクロスリージョンダッシュボード

2019年11月に、Amazon CloudWatch を使用したクロスアカウントクロスリージョンダッシュボードという非常に便利な機能がリリースされていますので、これを有効にして設定します。

対象の環境

AWS Organizationsを使わなくても、設定できるそうですが、私の環境ではCloudFrontとWAFのアカウントがOrganizationsの組織アカウント、EC2、RDS、S3などオリジンのアカウントがメンバーアカウントですので、Organizationsを使った設定手順です。

組織アカウント側にダッシュボードを作成します。

ダッシュボードを作る側(組織アカウント)のCloudWatchの設定

CloudWatchのコンソールの左ペインで[設定]を選択して、右ペインで[Configure]ボタンを押下しました。

View cross-account cross-region で[Enable]ボタンを押下しました。

AWS Organization account selector を選択して、[Enable]ボタンを押下しました。

View cross-account cross-regionのステータスが Enabled になりました。

共有する側(メンバーアカウント)のCloudWatchの設定

CloudWatchのコンソールの左ペインで[設定]メニューで、[Share data]を押下しました。

ダッシュボードを作る側(組織アカウント)のアカウントIDを入力しました。

下までスクロールして[Launch CloudFormation template]ボタンを押下しました。

確認画面が表示されましたので、”Confirm”と入力して、[Launch template]ボタンを押下しました。

CloudFormationでスタック作成に遷移しました。

パラメータも自動設定されていました。
IAMロールを作成しますので、「AWS CloudFormationによってIAMリソースがカスタム名で作成される場合があることを承認します。」にチェックを入れて[スタックの作成]を押下しました。

CloudWatch-CrossAccountSharingRoleが作成されました。
AWS管理ポリシーの CloudWatchReadOnlyAccessとCloudWatchAutomaticDashboardAccessがアタッチされています。
信頼ポリシーはダッシュボードを作る側(組織アカウント)のアカウントIDが設定されています。

CloudWatch ダッシュボードの作成

ダッシュボードを作る側(組織アカウント)のアカウントに戻りました。

ダッシュボードのウィジェット追加で、アカウントとリージョンが選択できるようになりました。
アカウントはOrganizationsのメンバーアカウントが選択可能になっていました。

CloudWatchでシェア設定しない、IAMロールも作成していないアカウントを選択すると、権限エラーになります。

User: arn:aws:sts::123456789012:assumed-role/AWSServiceRoleForCloudWatchCrossAccount/CloudWatchConsole is not authorized to perform: sts:AssumeRole on resource: arn:aws:iam::987654321098:role/CloudWatch-CrossAccountSharingRole

共有する側(メンバーアカウント)を選択するとメトリクスが選択できました。

クロスリージョンクロスアカウントのダッシュボードが作成できました。


最後までお読みいただきましてありがとうございました!

「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 改訂第2版」という本を書きました。

「AWS認定資格試験テキスト AWS認定クラウドプラクティショナー 改訂第3版」という本を書きました。

「ポケットスタディ AWS認定 デベロッパーアソシエイト [DVA-C02対応] 」という本を書きました。

「要点整理から攻略するAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト」という本を書きました。

「AWSではじめるLinux入門ガイド」という本を書きました。

 - AWS ,

ad

ad

  関連記事

EC2インスタンスプロファイルによってAssumeRoleされた認証情報の有効期限は短くできるのでしょうか

「EC2インスタンスプロファイルによってAssumeRoleされた認証情報の有効 …

RDS + VPC + Lambda + API Gateway + CloudFront + WAF + ACMでAPIを構築する

RDSのMySQLの情報を与えられたリクエストをキーにしてjsonで返すAPIを …

AWS CodeDeployからEC2 Auto Scalingにデプロイするチュートリアル

公式チュートリアルチュートリアル: アプリケーションを CodeDeployグル …

AWS EC2でAMI(Amazon Machine Image)を作成しておく

前回まででひとまずRedmineを構築するところまで出来たので、念のためスナップ …

AWS Storage Gateway File Gateway on EC2インスタンスにmacOSからNFS接続

S3バケットの作成 S3バケットはあらかじめ作成しておきました。 マネジメントコ …

S3バケットポリシーでクロスアカウントのPrincipalについて確認

確認したこと ドキュメントではこちらで確認しました。 AWS JSON ポリシー …

VyOSでssm-userからvyosユーザーに切り替える

EC2 VyOSで/etc/resolv.confを設定しました VyOSにSS …

BearからNotionへの引っ越し(Amazon Q Developer for CLIに丸投げ)

MacとiPhoneでのテキスト管理と共有で長年Bearを使っていましたが、Wi …

Amazon EC2 Auto ScalingのVPCは変更できる

EC2 Auto ScalingのVPCは変更できたっけ??と思いまして試しまし …

AWS X-Ray SDK for PythonをOrganizations組織内にLambda Layersで共有しました

ローカルでパッケージ作成 インストールコマンドはこちらAWS X-Ray SDK …