Going Serverless with AWS(AWS Summit Tokyo 2017)を聞いてきました
2017/06/04
AWS Summit Tokyo 2017でセッション「Going Serverless with AWS」を聞いてきましたのでレポートというか記録です。
聞き間違えているところとかあればご指摘いただけると幸いです。
StepFunctionsは触り始めていたのですが、SAMはこのセッションではじめて聞きまして、これは使わないとな、と。
既存の処理をそのままの単位でサーバーレスにしてもあまり恩恵もなく、もしかしたらタイムアウトに引っかかる可能性もあり。
最小単位までマイクロサービス化して疎結合にすることで、修正時の影響を極端に減らし、スケールをやりやすくする、運用や保守がなくなるわけではない。
「減るもの(OS,ミドルウェア)」よりも「増えるもの(分散化、スケール、スピード)」に対してのメリットに着目して選択するべきと思いました。
以下メモです。
目次
サーバレスとは?
- サーバについて考えることなくアプリケーションをデプロイして実行すること
- よりモジュール化されたアプリケーション開発に移行している、マイクロサービス化
- 差別化がどこで、ではなく、何をするかになってきた
- サーバの管理や保守を取り除くだけのものではない
- アイドリングにお金を払う必要がない
* 日経は画像加工をLambdaですることで10分の1までコストを下げた - リクエスト数に応じて分散化される
- Lambda,S3,DynamoDB,API Gateway,,,,,,,,
- 運用の複雑を解消
- 開発者の生産性向上
- 価値のスピード化、差別化
- 静的、動的webサイト、Flask , Expressのためのパッケージ
- チャットボット、Echo用Alexa Skill
サーバレスアプリケーション
- 既存アプリの分解
- コンポーネント群の通信
- サービス境界の明確化
- Step Functions パラレル、シリアルにアクテビティを実行
ベストプラクティス
- S3,DynamoDB,ElastiCacheでステートの外部化
- SAMテンプレートとして関数をエクスポート
- AWS CodePipeline + SAM
- AWS CodeStar
- Dead Letter Queues
- AWS X-Ray
Canonの取り組み
課題
- レイヤ間の複雑性が増し、密結合化
- レイヤ間のコミュニケーションコストが増加
- テストの増大化
- スピード感も低下
Conwayの法則
- 連携不可
- 組織のあり方がシステムに反映する
- チームがレイヤーごとに分かれていく
MicroServicesの推進
- レイヤーが横方向に肥大化するのを縦に分割することで防ぐ
- シンプルな構成を保ちつつ分割する
データベースも分割する
- ドメイン駆動設計(DDD)モデリング
注意点
- Restful , DDDの視点で設計する
- デプロイ自動化
- 密結合しないように疎結合する
メリット
- コード量、テスト工数、開発工数、運用、など様々な工数を削減できた
- 組織、システムの硬直化、密結合を防げた
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 改訂第2版」という本を書きました。
「AWS認定資格試験テキスト AWS認定クラウドプラクティショナー 改訂第3版」という本を書きました。
「ポケットスタディ AWS認定 デベロッパーアソシエイト [DVA-C02対応] 」という本を書きました。
「要点整理から攻略するAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト」という本を書きました。
「AWSではじめるLinux入門ガイド」という本を書きました。
開発ベンダー5年、ユーザ企業システム部門通算9年、ITインストラクター5年目でプロトタイプビルダーもやりだしたSoftware Engineerです。
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