webフォームからの問い合わせをRedmineに自動登録して対応状況を管理する(API Gateway + Lambda)
先日、検証目的で作成したRedmineの冗長化の一機能として、webフォームから問い合わせがあった場合に、Redmineのチケットを自動登録して対応状況を管理出来るようにしてみました。
- webフォームはS3で静的ホスティングを使っています。
- CloudFrontでS3をオリジンにしてwebフォームを配信しています。
- ACMでSSL証明書を無料で取得しています。
- webフォームから送信された情報はAmazon API Gateway、AWS Lambdaを経由してDynamoDBテーブルへ格納されます。
- DynamoDBテーブルに格納されたデータはDynamoDB StreamからLambdaが実行されてSQSへキューを送信します。
- SQSからキューを受信したLambdaがRedmine APIをコールしてチケットを作成します。
※ DynamoDBを介しているのは、Redmineへ送る必要のないデータも含めて記録しておくためです。
※ SQSを介しているのはRedmine APIがコール出来ない場合に再処理を容易にするためと、再処理回数をSQSのデッドレターキュー機能で制限したいためです。
※ 4で6の処理をするAWS Lambdaを実行してもいいですが、Redmine APIがコール出来ない場合の再処理などを考慮する必要があると思います。
Lambdaは全部Python3.6です。
目次
webフォームからのポストを受けてDynamoDBへ送信するLambda
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import logging import boto3 import traceback from datetime import datetime logger = logging.getLogger() logger.setLevel(logging.INFO) def lambda_handler(event, context): logger.info(event) try: dynamodb = boto3.resource('dynamodb') table = dynamodb.Table('contact') event['submit_datetime'] = datetime.now().strftime('%Y%m%d%H%M%S') table.put_item(Item=event) except: logger.error(traceback.format_exc()) raise Exception(traceback.format_exc()) |
- DynamoDBテーブルではsubmit_datetimeをパーティションキーに、フォームから送信されるメールアドレスをソートキーにしています。
DynamoDB Streamから実行されてSQSへキューを送信するLambda
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import logging import boto3 import json import traceback logger = logging.getLogger() logger.setLevel(logging.INFO) def lambda_handler(event, context): logger.info(event) try: sqs_url = os.environ['SQS_URL'] if not ('Records' in event): return event sqs = boto3.client('sqs') records = event['Records'] for record in records: if not ('dynamodb' in record): continue if not ('NewImage' in record['dynamodb']): continue contact = record['dynamodb']['NewImage'] response = sqs.send_message( QueueUrl=sqs_url, MessageBody=json.dumps( { 'contact_name': contact['contact_name']['S'], 'mail_address': contact['mail_address']['S'], 'contact_detail': contact['contact_detail']['S'] } ) ) logger.info(response) except: logger.error(traceback.format_exc()) raise Exception(traceback.format_exc()) |
- sqsのurlはLambdaの環境変数に入力しておきます。
SQSからキューを受信してRedmine APIをコールしてチケットを作成するLambda
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# coding:utf-8 import logging import boto3 import json import os import traceback from redminelib import Redmine from base64 import b64decode logger = logging.getLogger() logger.setLevel(logging.INFO) def lambda_handler(event, context): try: redmine_url = os.environ['REDMINE_URL'] enc_key = os.environ['REDMINE_KEY'] redmine_key = boto3.client('kms').decrypt(CiphertextBlob=b64decode(enc_key))['Plaintext'] sqs_url = os.environ['SQS_URL'] sqs = boto3.client('sqs') message = sqs.receive_message( QueueUrl=sqs_url, MaxNumberOfMessages=1 ) logger.info(message) if not('Messages' in message): return message_body = json.loads(message['Messages'][0]['Body']) logger.info(message_body) redmine = Redmine( redmine_url, key=redmine_key ) issue = redmine.issue.new() issue.project_id = 'contact' issue.subject = u'{name}様から問い合わせ'.format( name=message_body['contact_name'] ) issue.description = '{body}\n{mail}'.format( body=message_body['contact_detail'].replace( 'newline', '\n' ), mail=message_body['mail_address'] ) issue.save() response = sqs.delete_message( QueueUrl=sqs_url, ReceiptHandle=message['Messages'][0]['ReceiptHandle'] ) logger.info(response) except: logger.error(traceback.format_exc()) raise Exception(traceback.format_exc()) |
- sqsのurlはLambdaの環境変数に入力しておきます。
- RedmineのurlはLambdaの環境変数に入力しておきます。
- redmineのAPIキーは登録するプロジェクトにチケットを作成する権限を持っているユーザーのAPIキーを使用します。
- redmineのAPIキーは環境変数に入力してKMSで暗号化します。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
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