第四回 八子クラウド座談会in関西 「メーカーとITが急接近!?IoTってどないやねん!?」に参加しました
2015/11/15
第四回 八子クラウド座談会in関西 「メーカーとITが急接近!?IoTってどないやねん!?」 に行ってきました。
気になった事をメモしています。
目次
オープニングトーク「開催趣旨説明/IoT・IoE市場の動向」 シスコシステムズ合同会社 八子さん
- 今後4年間でIoTは凄まじく伸びていく。
IoTとIoEの差
- IoT モノをインターネットにつなげているが5%ぐらいしかデータは使われていない。
- IoE 業務プロセスを自動化してデータをリアルタイムに活用し最適化する。データと人もつなぐ。
基本的なビジネスコンセプト
- 自分だけではなく他の会社でも使えるようにして売上とする。
- データだけではなくリアルタイムに活用する仕組みもあわせて提供する。
IoTがもたらす変化
- 宅内家電、社会インフラへの期待感は高い
- 予測できない変化に対してどれだけサバイバルしていくかの時代
- すでに製造業の領域では始まっている
- 海外の労働賃金が上がっていくなか、国内で構築したスマートファクトリーで製造した方が効率がよく品質が良い。
- 繋がっていない設備、人、プロセス、データを繫ぐていきょう
- 構築したプロセス、ナレッジはクラウド上でサービス化したものをビジネス提供する
所感
「データと活用する仕組みをセットでビジネスとして提供する」、というお話しについて薄々考えてはいましたが、確信に変わりました。
あと、もうひとつは「クラウド上でサービス化したものをビジネス提供する」これが自分にとってのIoEの取組だと思いました。
「IoTデバイスとオープンイノベーション」 オムロン株式会社 上辻さん
OKAO Vision
- 顔画像センシング技術
- メーカー手動からユーザー手動へ、使う人に使い方を考えてもらう
- オープンイノベーション SENSING EGG PROJECT
所感
見守りサービスの独自アプリのセンサーとして活用出来ないか検討、検証してみたいと思いました。
思い立つと早くやらなければと思いモニター募集の登録に夢中になってしまいました。。。。。
「ヤンマーのIoT取組み、 〜農機・営農支援サービススマートアシストからロボットトラクター・無人ヘリまで!?〜」 ヤンマー株式会社 中野さん
所感
一見手離れが難しそうな農業の自動化に現実可能なドリームを見ました。
「Z-WAVEと用途開発」 ムラテックシステム株式会社 森様
Z-WAVE
- メーカーに縛られないシームレス制御
- ヨドバシカメラで売っている全てのエアコンは制御出来る
- 監視カメラが設置出来ないところにセンサーを設置する
所感
「ひとひねり」「他の会社がやらないこと」と仰っておられるとおり、サービスの視点が凄いと思いました。
ここまでIoTの具体的な活用事例が聞けた事は嬉しかったです。
以下Twitterからの覚書メモ
「ムラテックさんはZ-WAVE推し。確かに北米はZ-WAVEだけど、国内は920MHzはWi-SUNが主流なイメージだが。あとでお話したいな。」
Wi-SUN? 調べよう。
「ConnectEverything〜myThingsが目指す繋がる未来〜」 ヤフー株式会社 中村さん
myThings
- IoTプラットフォーム、ConnectEverythiings
- すべてをつなげる、モノやサービスの先にある人と人もつなげる
- 利用できるサービス、デバイスは32チャンネル、これからもどんどん増やす
- ともだち家電チャンネル,Hackeyもつなげられる
所感
つなげる事に特化したmyThings。これだけでHEMS+αなスマートハウスになるんじゃないでしょうか。
もっともっといろんなもののプロトコルが標準になればいいのではないのかな、と思います。
つなげるモノの提供となるとスマートメーターとかになるんだろうけど、メーカー次第ですしね。
すぐ近くにあるメーター数値をわざわざインターネット経由のAルートでしか提供出来ないのは面白くないので、各スマートメーターメーカーさんには期待したいところです。
「ハンズフリー認証/屋内位置検知/センサーネットワークソリューションのご紹介」 アドソル日進株式会社 吉村様
IoTセキュリティの取組
- ハンズフリー認証、入退室管理、工程管理、安全管理
- lynxSECURE IoT機器のセキュリティ
所感
かざしたりしなくてもタッチタグさえ持っていれば良い、という考え方は良いと思います。
人が電極になるのですね。これが生体認証だと楽なんですけどね。
そういえばわりとデータセンターとかサーバールームとかは手のひら静脈とかが多かった気がします。
でも、人だけだと通信出来ないか。無線装置とか体に埋め込めるといいんですけどね。
「“実用化”法人向けウェアラブルコンピューターのご紹介」 ウエストユニティス株式会社 小川さん
ウェアラブルコンピューターの事例
- 鈴鹿8耐、医療、でヘッドマウントディスプレイを導入
- 自動車メンテナンスのマニュアルをディスプレイに表示して両手で作業する
- ハンズフリーでマニュアルを見る事が当初の目的
- 作業者の目線で映像共有して遠隔で指示を出す
- レンチの締め圧を一定化する
- 花火大会での警備員の目線監視カメラ
- ARピッキングシステム、ものを探しやすくする
- ベテランドクターの目線生配信で教育に使う
- 測量支援、杭打ちする部分をミリ単位でずれないようにする
所感
保安や工事部門の用途として使えそうだと思いました。
使い方はユーザー任せというスタンスが良いです。
「ビッグデータが画餅ならIoTは3Dプリンタで作ったケーキか?」 株式会社データビークル 油野さん
内容
- POSレジでイノベーションは起きなかったらIoTでも起きない
- 仮説はデータの種類だけ存在する、仮説思考の限界
- 売上に影響しそうな要素を総当りで当たる
- データとビジネスをつなぐのはデータサイエンスの橋
- Citizen Data Scientist、Data Diver
- 西内啓さんWebセミナー、dtvcl.com
所感
POSレジで分析、給与計算は飛躍的に効率が上がったと思いますよ。
少なくともナイトレジャーではですが。
話がそれましたが、BIツールを入れるだけではだめ、ってのは本当にそうなのです。
なのに、入れれば何でも出来るようになるような錯覚を誘導する、各BIツールが世の中には多くあって、
そこの製品サイトURLを送ってもらって「こういうのがやりたいんだ」と声が上がる事はよくあります。
そのたびに誰が作るの?っていう疑問が湧き上がって、そこの覚悟がないのであれば無駄コストになるので反対するべきだと思います。
そうは言ってもやってみないと出来るかどうかもわからないし、最初は自転車の前カゴレベルでも良いのかもしれませんし。
なのでコストをかけずにOSSで始めてみるべきと思っています。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
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