Amazon Linux2のジャンボフレーム
2021/08/28
ユーザーガイドのEC2 インスタンスのネットワークの最大送信単位 (MTU)を試しながら確認してみました。
EC2インスタンスはクイックスタートのAmazon Linux2で起動しました。
目次
設定を確認
1 2 3 4 |
$ ip link show eth0 2: eth0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 9001 qdisc mq state UP mode DEFAULT group default qlen 1000 link/ether 0e:2e:28:de:7a:e3 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff |
9001なのでジャンボフレームになっています。
tracepathで確認
同じVPC内のEC2に確認
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$ tracepath 172.31.41.246 1?: [LOCALHOST] pmtu 9001 1: ip-172-31-41-246.ec2.internal 1.301ms reached 1: ip-172-31-41-246.ec2.internal 0.303ms reached Resume: pmtu 9001 hops 1 back 1 |
MTUは9001のままでした。
インターネットゲートウェイから外で確認
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$ tracepath www.yamamanx.com 1?: [LOCALHOST] pmtu 9001 1: ip-172-31-32-1.ec2.internal 0.219ms pmtu 1500 1: no reply 2: no reply 3: no reply 4: 241.0.4.220 0.399ms 5: 240.0.40.31 0.344ms asymm 6 6: 242.0.171.17 2.338ms asymm 9 7: 52.93.28.187 1.149ms asymm 11 8: 100.100.10.44 1.670ms asymm 15 9: 150.222.236.57 1.258ms asymm 15 10: 150.222.236.53 1.096ms asymm 15 11: 100.64.50.253 19.778ms asymm 15 30: no reply Too many hops: pmtu 1500 Resume: pmtu 1500 |
1500に制限されました。
ユーザーガイド記載のとおり、インターネットゲートウェイ、VPN接続では1500に制限されるようです。
MTUを変更する
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$ sudo ip link set dev eth0 mtu 1500 $ ip link show eth0 2: eth0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc mq state UP mode DEFAULT group default qlen 1000 link/ether 0e:2e:28:de:7a:e3 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff |
変更できましたが、再起動で元に戻ります。
再起動後も変更を維持する方法もユーザーガイドにありました。
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
の最終行に MTU=1500 を追加しました。
/etc/dhcp/dhclient.conf
の最終行に以下を追加しました。
request subnet-mask, broadcast-address, time-offset, routers, domain-name, domain-search, domain-name-servers, host-name, nis-domain, nis-servers, ntp-servers;
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$ ip link show eth0 2: eth0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc mq state UP mode DEFAULT group default qlen 1000 link/ether 0e:2e:28:de:7a:e3 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff |
再起動後も設定が維持されていました。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
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