ヤマムギ

growing hard days.

*

Developers Summit 2024「GitHub Copilotは開発者の生産性をどれだけ上げるのか? ZOZOでの全社導入とその効果」を見ました

      2024/02/19


株式会社ZOZO 技術本部 技術戦略部 CTOブロック テックリード 堀江 亮介さん

GitHub Copilotとは

コーディングを支援するAIペアプログラマー

GitHub Copilotの利用状況

501人のエンジニアで183,943行Copilotが生成したコードを参考にしている。

導入背景と目的

ユーザーに届ける価値を2倍にするために開発生産性の向上のため。
まず開発の量を最大化する戦略でスタート。
スループット的な速さとリードタイム的な速さの両方を向上させながら最大化する。
* スループット的な速さ: 特定期間にどれだけの数をこなせたか
* リードタイム的な速さ: リリースまでの時間

調査と評価

GitHub Copilotとは何かを知る

GitHub社へのヒアリングが大きかった。

課題と対策

  • 脆弱性混入のリスク
    ゼロにはできないので低減。
    GitHub Advanced Securityも組み合わせる。
    提案されたコードを開発者自身が理解したうえでプルリク。

  • ライセンス侵害のリスク
    GitHub Copilot Buinessを使用。
    GitHubのパブリックコードはブロックされる。
    第三者からの賠償請求に対してのGitHubからの保証。

  • 費用対効果
    試験導入による検証。

試験導入

計画の立案。
試験導入の対象者は新しいツールを試すのが得意な57名。
使用しているコードもまんべんなく試せるように調整した。
GitHub開発者生産性向上調査アンケートをもとに独自アンケートを実施。
専用のSlackチャンネルでGitHub Copilotを使用して得た知見を共有。

試験導入の結果

アンケート
* 生産性向上: 78.9%(iOSエンジニアは低い傾向)
* 時間短縮: 58%
* 満足度幸福度: 50%以上
* フロー状態に入りやすい: 29.9%

導入

  • 利用希望者のリストアップ
  • 知見の共有(LT会、Slackなど)
  • 導入後もアンケート
    「1時間以上節約できた」回答者の傾向はPython、Java、バックエンド。
    回答者が集中しているチームがあったのでヒアリング。
    積極的に使いこなしているチームの生産性が上がっていた。
    社内を横断して勉強会を開催。

感想

アンケートや調査で、使いこなしている人や新しい技術に積極的な人や分析をマメにされてます。
ZOZOさんにおいて開発生産性が高いロールモデルがほぼできているのではと思えました。
ロールモデルがあると目指すべき先がはっきりしていて、取り組みやすいと思います。
「利用希望者」に提供しているのが良いなと思いました。
使いたくない人、使わない人にどれだけ良いツールを提供しても意味がないんですよね。


最後までお読みいただきましてありがとうございました!

「AWS認定資格試験テキスト&問題集 AWS認定ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 改訂第2版」という本を書きました。

「AWS認定資格試験テキスト AWS認定クラウドプラクティショナー 改訂第3版」という本を書きました。

「ポケットスタディ AWS認定 デベロッパーアソシエイト [DVA-C02対応] 」という本を書きました。

「要点整理から攻略するAWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト」という本を書きました。

「AWSではじめるLinux入門ガイド」という本を書きました。

 - event, study

ad

ad

  関連記事

「MonotaRo Tech #3 テスト自動化」に行ってきました

モノタロウさんの「MonotaRo Tech #3 テスト自動化」に行ってきまし …

スマートスピーカーで提供する料理体験(Alexa Day 2019でのブログ)

以下は、気になったことのメモとか感想を書いています。 登壇者、発表者、主催企業な …

「JAWS-UG Osaka 第22回勉強会 東西の中の人が語る!!! Microservices × Serverless On AWS」で運営と懇親会LTをしてきました

「JAWS-UG Osaka 第22回勉強会 東西の中の人が語る!!! Micr …

docomo雑談APIのAPIキーを発行する

docomo雑談 APIのキー取得の方法です。 (2017年8月13日時点の情報 …

DevLOVE関西「SIerから飛び出して、それからどうするの?」に行ってきました

DevLOVE関西「SIerから飛び出して、それからどうするの?」に行ってきまし …

JAWS-UG Osaka 第15回勉強会 AWS Summit Tokyo 2016 アップデート追っかけ会

「JAWS-UG Osaka 第15回勉強会 AWS Summit Tokyo …

Developers Summit 2018 「本番環境で使うContainer – Amazon ECS, AWS Fargate, Amazon EKS」を聞きました

※写真は展示のAmazon Echo とルンバです。 以下は、思ったことや気にな …

「TwilioJP-UG大阪+AWScean合同勉強会」に行ってきました

ノンEC2のススメ アイレット河村さん EC2は柔軟すぎる PaaSの良いところ …

Developers Summit 2024「パスワードレス認証とは?Passkeysを導入することで得られるユーザー体験と考慮点」を見ました

Okta Japan株式会社 プリンシパルデベロッパーアドボケイト 池原 大然さ …

JAWS PANKRATION 2021「AWS Control Towerを使用して企業コストのサンドボックスを作成と継続的アウトプットのメリット」発表しました

同時通訳配信 JAWS PANKRATION 2021 -Up till dow …