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Amazon EC2 インスタンスメタデータサービス(IMDS) v2のみにしました

      2021/08/18

今さらながらですが、EC2 インスタンスメタデータサービス(IMDS) v2を確認しました。

実行確認

デフォルトで使えるのでひとまず実行確認してみました。

ユーザーガイドインスタンスメタデータサービスの設定記載のとおりに実行しました。

トークンをPUTリクエストを発行して、

実行する。

トークンは期限切れになったら再利用できないし、EC2インスタンスごとに個別発行ですと。

パブリックIPアドレスももちろん取得できました。

IMDSv2のメリット

Add defense in depth against open firewalls, reverse proxies, and SSRF vulnerabilities with enhancements to the EC2 Instance Metadata Serviceを日本語翻訳すると、こんなことが書いてありました。

  • オープンなサードパーティWAFからの保護
    設定次第では、脆弱性のあるサードパーティWAFでは、IMDSv1のようなGETリクエストが実行されてしまう可能性があるそうです。
    なので、サードパーティWAFのほとんどがサポートしないPUTリクエストでトークンを取得することで保護できると。

  • オープンリバースプロキシからの保護
    Apache httpdやSquidなどのオープンリバースプロキシも誤った設定によってIMDSv1のようなGETリクエストが実行される可能性があるとのことです。
    オープンリバースプロキシが通常送信するX-Forwarded-ForHTTPヘッダーを含んでいた場合、IMDSv2はトークン発行しないとのことです。

  • SSRF脆弱性からの保護
    PUTリクエストでトークンを発行して、そのトークンを使ってリクエストを実行するという方法が、SSRF脆弱性の大部分から保護することができるとのことです。

  • オープンレイヤー3ファイアウォールおよびNATからの保護
    EC2インスタンスがオープンルーター、レイヤー3ファイアウォール、VPN、トンネル、またはNATデバイスとして誤って構成されている場合に、インスタンス外にパケットが転送される場合があります。
    IMDSv2の応答はTTL0なので、インスタンスを離れる前に応答が破棄されるとのことです。

IMDSv1の実行状況確認

CLIやSDKはIAMロールの認証情報はv2で取得がデフォルトになっているとのことです。
該当のEC2インスタンスでは、Systems Managerエージェント、CloudWatch LogsやS3へのアップロードとかが実行されているので、IMDSv1を無効化して問題が発生しては困ります。

IMDSv2のリリースに伴って、IMDSv1の使用状況がメトリクスに追加されていました。
さすが、気が効いてますね。

過去1週間で7/31に9回実行されてますが、それ以外はないです。
きっと問題ないです。

IMDSv1の無効化設定

既存の起動中インスタンスは、コンソールには変更メニューがなく、CLIからのみ実行可能なようです。

設定後、curlコマンドで確認したらエラーも何もなく、何もレスポンスがありませんでした。

起動テンプレートも変更して、WordPress、プラグインのアップデートしてBlue/Greenデプロイの要領でデプロイ完了しました。


最後までお読みいただきましてありがとうございました!

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